個人でも手が届く高性能な3Dスキャナでお馴染みREVOPOINT社から、ブルーレーザーをフル活用した最新3Dスキャナ「MereoX」が販売されました!ということで3D人でもご提供いただきましたので色々スキャンしてみましたよ!!
REVOPOINT MetroX レビュー動画
メインのレビュー動画を同時にYoutubeで公開しております。
ぜひご確認ください。本記事では動画の内容を踏まえつつ、補足的にその他情報を掲載していきます。
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MetroXの概要についてはまずはこの動画を見ると良いですよ!
REVOPOINT MetroX 公式動画
MetroXは、「ブルーハイブリッドレーザーライン」と「全フィールド構造光」という革新的な技術を搭載した3Dスキャナーです。 4つのスキャンモードを備え、プロのニーズにも対応する高精度でありながら、お求めやすい価格を実現しました。 あらゆる形状の対象物を簡単にスキャンし、ワークフローを効率化できます。
プロのニーズに対応!って所がワクワクしますね。
REVOPOINT MetroX の特徴
- 4つの柔軟なスキャンモードで平面から複雑なディテールまで、すべての表面をキャプチャ可能
- 測定グレードの正確度:最大0.03 mm
- 体積精度:最大0.03 mm + 0.1 mm × L(m)
- スキャンスプレーを使わずに、黒や金属の物体もスキャン!
4つの柔軟なスキャンモード
- 14本のブルーレーザー交差ライン
- 7本のブルーレーザー平行ライン
- 62本のブルーフルフィールド構造光
- 自動ターンテーブルスキャンモード
多彩なスキャンモードはとても魅力的ですよね
でも何が違うんだろう?と最初は混乱しましたが・・・公式の動画で解決!
公式のモード解説動画
最近の公式動画はかなりわかりやすいですね!対象物に応じて色々と使い分けると良さそうです。
REVOPOINT MetroX のスペック
製品名 | MetroX |
スキャン方式 | 手持ち&据え置き |
テクノロジー | マルチラインブルーレーザー&フルフィールド構造化光スキャン |
シングルフレーム精度(最大) | 0.01 mm |
シングルフレーム正確度(最大) | 0.03 mm |
点間距離 | 0.05 mm |
シングルスキャン範囲 | 160 x 70 mm (距離200 mm) 最小距離 320 x 215 mm (距離400 mm) 最大距離 |
視野角(水平×垂直) | 視野角(水平×垂直) |
動作距離 | 200 ~ 400 mm |
スキャンサイズ | 10×10×10 mm(最小) 1 × 1 × 1 m(最大) |
スキャン速度 | マルチラインブルーレーザー:800,000 ポイント/秒 フルフィールドブルーライト:7,000,000 ポイント/秒 |
スキャナー校正 | 可 |
深度解像度(最大) | 200万画素 |
トラッキング方法 | 特徴、マーカー、全域マーカー |
カラースキャン | あり(ターンテーブルモードのみ) |
出力フォーマット | PLY、OBJ、STL、ASC、3MF、GLTF、FBX |
特殊オブジェクトのスキャン | マルチラインレーザーモードで透明面や鏡面をスキャンする場合は、スキャンスプレーをご使用ください。フルフィールド構造化光モードで透明面、黒色面、鏡面、高反射面をスキャンする場合は、スキャンスプレーの使用を推奨します。 |
スキャン環境 | 屋内 |
本体寸法 | 209 x 88 x 44 mm |
本体重量 | 508g |
CPU | 4-core ARM 2.0GHz |
接続ポート | USB Type-C |
対応OS | Windows 10/11 (64-bit), macOS 11.0 以上 |
ソフトウェア | Revo Scan 5 MetroX |
クラス2Mレーザー安全対策
※本製品はクラス2Mレーザープロジェクターを使用しています。
※近距離で直接見ることは避けてください。詳細については、クラス2Mレーザー標準文書を参照してください
※網膜損傷を避けるため、望遠鏡やカメラレンズなどの光学機器を介してレーザービームを直接見ないでください。
※レーザービームの反射を防ぐため、鏡やガラスなどの反射面をレーザービームの進行方向に置かないでください。
ブルーレーザーの取り扱いに注意!
開封
早速開封していきましょう
アドバンスセットには「Maker Block Kit」が付属されます。
中からは硬質なケースが・・
こういうケースで管理出来るのは良いですよね
必要な付属品はケース内に収納されています。
こちらが本体
表面はプロジェクター類が沢山あり、接続ポートはUSB-C1本とボタンが4つで比較的シンプル。
本体の重さは508gでペットボトル飲料くらい
三脚に乗せるとこんな感じ
マーカーブロックキット
いちいちマーカーシールを貼らなくても良くなる便利なマーカーブロックキット
ボール型、ピラミッド型、半球形とマグネット付きバーが入っています
ターンテーブルにも接続することも可能でかなり便利そう!
すべての付属品はこんな感じ
ソフトウェア:「Revo Scan 5 MetroX」
MetroXを使用する際には、専用のソフトウェア「Revo Scan 5 MetroX」を使用します。
通常の「Revo Scan 5」とは別インストーラーとなっておりますのでご注意ください。
使い方はこちらの動画がオススメ!
早速スキャンしていきましょう!
スキャン:猿のモデル
3Dプリントした猿のモデルをスキャンしてみました。
スキャンモード | 自動回転台 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 一般 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 小 |
ターンテーブルスキャンは時間は少しかかりますが、スキャンの間はほぼ全自動なのでかなり楽な印象です。そして精度も高いので良いですね。
ターンテーブル固定出来るものは基本的にこれでスキャンするのが良さそうです。
スキャン:彫像モデル
3Dプリントしたオリジナルの彫像モデルをスキャンしてみました。
スキャンモード | 自動回転台 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 一般 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 小 |
先ほどと同様のターンテーブルスキャン。オブジェクトが特徴的な形状をしている場合は、複数スキャン結果のマージも問題なくいけます。
スキャン:黒いマウス
愛用している黒いマウスをスキャンしてみました。
スキャンモード | 交差線 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 黒い物体 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 中 |
いつも苦戦する黒い物体。上手く行かなかったらボツかな・・と思い試みてみましたが、かなり綺麗にスキャン出来たと思います。いやぁブルーレーザーの3Dスキャナーはこの辺が良いですなぁ。
スキャン:黒いポータブルSSD
愛用しているポータブルSSDをスキャンしてみました。
スキャンモード | 交差線 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 黒い物体 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 中 |
こちらも条件は先程とほぼ同じ。十分な性能でしょう。
スキャン:ゲームパッド
一般的なゲームパッドをスキャンしてみました。
スキャンモード | 全フィールド |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 一般 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 中 |
全フィールドは一気に広範囲がスキャンされるのがとても気持ち良いですね。
今回黒い部分が混在していたので、カメラの露出を調整しつつスキャンしました。なので少しノイズが混じってしまいましたが概ね良い結果だと思います。
スキャン:黒い自動車部品
過去にスキャンしたことのある部品をスキャンしてみました。
スキャンモード | 平行線 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 黒い物体 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 中 |
これは私が3年前にREVOPOINT社の「POP 2」スキャナのレビュー時に取り扱ったオブジェクトと同じものです。当時はパウダースプレーを塗布しつつマーカーも沢山配置してなんとかスキャン出来たものですが、「MetroX」だとかなり精度高く簡単にスキャン出来た印象です。
スキャン:ホイール
大きな18インチホイールの前面をスキャンしてみました。
スキャンモード | 交差線 |
トラッキング方式 | 全域マーカートラッキング |
スキャン対象物 | 一般 |
事前処理 | スキャン用スプレー塗布 |
対象サイズ | 大 |
大きなオブジェクトを捉える際にマーカーはやはり多い方が良いですね。
スキャンスプレーとマーカーブロックを活用しつつ、本体にもマーカーシールを張りました。
そして今回は「全域マーカートラッキング」を使用しました。
このモードは事前に全部のマーカー位置をスキャンしておくものです。対象物が大きい場合にかなり有用だと思います。
スキャンスプレーが途中で無くなったので一部スキャン結果が甘い部分がありますが、全体をかなり高精度にスキャン出来たと思います。
スキャン:フィギュアの頭部差し替え検証
フィギュアの頭部をスキャンして活用出来るかテストしてみました。
スキャンモード | 自動回転台 |
トラッキング方式 | マーカー |
スキャン対象物 | 一般 |
事前処理 | なし |
対象サイズ | 小 |
フィギュアの接合部だけ拝借して精度を見ようというテストです。
ぴったりフィット!
ツールでサイズを測定するという手もありますが、こういう方法で試すのが体感できて良いですね。
REVOPOINT MetroX 総評
プロクオリティのスキャナーが遂に手の届く範囲に来た!というのが第一印象。ブルーレーザーのスキャナは過去に何度か触ったことがありますが、やはり良いですね。個人的に黒いオブジェクトもそこまで苦労することなくスキャン出来るのがかなりポイントが高いです。
なんか黒い物多かったな
そもそも黒いもの好きなので持っている持ち物の殆どが黒くて・・3Dスキャナー泣かせな環境ですよ。まぁそういう意味でもこの「MetroX」は有り難い1台なんですよね。
ということで『REVOPOINT MetroX』は公式サイトよりお求め可能!クーポンコードもありますので是非チェックしてみてください!
リンク
MetroX 2%OFF 割引クーポンコード:3dnchu02
※他の割引と併用可能
REVOPOINT社の製品は過去にも幾つかレビューしておりますので、是非チェックしてみてください!
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