ソニーの最新モーションキャプチャー「mocopi Professional mode(12点版)」と編集ソフト「XYN Motion Studio」を徹底検証。通常版との比較&使い勝手や精度などをレビューします!
コンテンツ
mocopi について
手軽に全身モーションキャプチャーができるウェアラブルデバイスとして登場したmocopi。センサーを身体に装着するだけで、スマートフォンやPCに動きをリアルタイム転送できる点が特徴です。6点構成の初代モデルは多くのVTuberやインディークリエイターに支持され、
軽量・低価格な点が話題となりました。
mocopiに関してもリリース時に紹介しました。業界内でかなり話題になりましたね。過去記事はこちら。
mocopi Professional modeとは?
現在はさらに精度と表現力の高いキャプチャーが可能な「mocopi Professional mode(12点版)」 が登場。
さらに新たに開発された編集ソフト 「XYN Motion Studio」 によって、撮影からタイムライン編集までをシームレスに扱える環境が整いました。
「mocopi Professional mode」は、「mocopi」の従来の6点式から12点トラッキングへと大幅に強化されたモード。より細かい体の動きをキャプチャーできるようになり、手首や肘、膝などの関節表現が格段に自然になっています。
- トラッキングポイントが6点→12点に増加
- 専用レシーバー(別売り)とのBluetooth LE接続で安定性向上
- 「XYN Motion Studio」との連携によるタイムライン編集
- 法人・スタジオ向け価格体系
XYN Motion Studio について
「XYN Motion Studio」は、「mocopi」で取得したモーションデータをリアルタイムで可視化したり、タイムライン編集・クラウド保管などができる統合ツールです。
- 「mocopi」でキャプチャーしたモーションの即時プレビュー
- カット編集・中間モーションの自動生成(Tween)
- FBX/BVH出力対応
- モーションデータのクラウド保管・活用
リリース時に3D人にて紹介させていただきました
専用ソフトウェアについて
mocopiと繋ぐ為の専用ソフトは幾つか存在します。
12点センサーのmocopi Professional modeで収録するには「mocopi PCアプリ」または「XYN Motion Studio」が必須になります。
| スマートフォン | PC | |
|---|---|---|
| mocopi アプリ | Basic mocopi PCアプリ | Pro XYN Motion Studio アプリ |
| 無料 | 月額 550円 (税込) 年額 6,600円(税込) | 月額 1,100円 (税込) 年額 13,200円(税込) |
| センサー:6点 | センサー:6点 センサー:12点(Professional mode) | |
| ・モーションプレビュー ・モーション収録 ・モーション送信 | ・モーションプレビュー ・モーション収録 ・モーション送信 ・ライブ配信向け各種機能 ・多様なトラッキングモード | ・モーションプレビュー ・モーション収録 ・モーション送信 ・中間モーションの自動生成 ・タグ付け機能 ・タイムライン編集 ・クラウド保管 |
| iOS&Android ※Bluetooth接続 | Windows ※接続には mocopi センサーデータレシーバーが必要 | |
PC向けアプリはMicrosoft ストアから入手可能ですので導入は比較的簡単です。
また「mocopi PCアプリ」と「XYN Motion Studio アプリ」は、年払いのアクティベーションコードをソニーストアからも購入可能になりました! アクティベーションコードを利用する場合、XYNウェブサイトからもアプリのダウンロードが可能です!
アクティベーションコードに関しては公式サイトをご確認ください
全体のレビュー動画
実際のレビュー動画全編はYoutubeに公開しております。
Goodボタンとチャンネル登録していただけると嬉しいな!
ということで本記事内ではレビュー動画の内容を踏まえつつ、一部補足する形で mocopiを紹介していきます。
mocopiを使ってみた
ということで今回は「mocopi Professional mode」と「XYN Motion Studio」を中心に試していきたいと思います!
開封
・6つのセンサーの mocopi が2セット(合計12センサー)
・専用レシーバーが2つ
・Proモード用の追加バンド一式

最初…数が多くて少し圧倒されました

センサーはマグネットでパチっとバンドに装着されます
バンドのサイドに有るフックを摘む事でセンサーを外すことができます
普通に動かしている分には外れることはなさそうで安心

ちなみにケースにあるUSB-Cポートに電源やモバイルバッテリーを接続することで、mocopiセンサーを充電する事ができます
ソフトの導入
XYN Motion Studioは公式サイトからMicrosoft Store経由でダウンロードしインストールできます

Microsoft Store経由なので特に難しいこと無くインストールできました
セットアップ
セットアップはややこしそう…と少し不安でしたが
公式の動画がわかりやすく、基本的にこれを確認すれば問題ありません。

にしても…センサーを一つ一つ認識していくのはちょっと面倒でしたが…一応この手間な工程は初回だけです
激しく動いてバンドが緩んだりズレないように、しっかり巻き付けるのが重要です!

最後にキャリブレーション!
直立状態で静止し、合図がなったら一歩前へ歩き…また直立静止…
そしてキャリブレーション完了!
12センサー(Proモード)お試し

いい具合に全身の動きがアバターに反映されます!
これはとても楽しいですよ!

手首の動きも取れるのも良い感じ

こんな動きも…大丈夫そう?
アバター変更

デフォルトでは幾つかアバターが搭載されております
また、任意のVRMファイルを読み込ませる事も可能です

ということで3D人くんを読み込んでみました
楽しいですね~
デフォルメしすぎたキャラは
若干モーションが確認しづらいかもしれないので注意が必要です

ちなみにアバターの指やフェイシャルは
ビューポート下部のボタンから切り替え可能です
12 vs 6 比較
ということで通常 mocopi(センサー6つ)との比較もしてみました
某有名な体操での比較です

6点版と比較して12点版は
手首が取れるのがやはりメリットとして大きいですね!
あと腕を上に上げた際の差が凄い大きいです!6点版は手が上に伸び切らないです

ここまで差があるとね…もう12センサーじゃないと満足できない体になってしまいましたよ…
XYN Motion Studio
ライブラリーを活用
オンライン上に大量に公開されたモーションライブラリを活用する事ができます

これ一体幾つあるんだろう?というくらい大量に公開されています
モーション編集
動画編集ソフトのようにモーションクリップをトリミングして並び替えることが簡単にできます。
また、クリップ同士の空間を「Tween」機能で自然につなげるモーションを生成する事が可能です。

このあたりの挙動はWeb記事では分かりづらいので
是非Youtube動画の方もご確認ください!
まとめ・所感

mocopi Proは「誰でも全身モーションを取れる時代」をさらに前進させるデバイスだと感じました。
精度の高いモーションを取得できるのは本当に驚きですね。
今回は広めな場所で撮影しましたが、実際のところ狭い部屋の中でもモーションが取れるのは良いところだと思います
そのうえで使ってみて感じた課題や要望を紹介します
課題&要望
ポーズリセットについて
長時間動いていると、若干センサーとアバターとのズレが発生します
定期的かつモーション記録時などは、左手首のセンサーを押して、ポーズのリセットが必要です

結構何度もリセットする必要があるので
このあたりは今後もっと改善されていくと嬉しいですねぇ
フェイシャル&フィンガーも撮れたら…
ここまでキャプチャー出来るなら…
フェイシャルや指のモーションも撮れたら良いのに…と思いましたね
実は「Webcam Motion Capture」と併用する事でそれが限定的ですが可能です!
Webカメラを使用し フェイシャルとフィンガーのポーズを補完する事ができます!
フルトラッキングでのライブ配信などはこれで十分な気がしましたね!
本格的な全身キャプチャーに関しては、XYNさんの今後の展開に期待したいところです。


※AI生成画像です
mocopiリングとか 顔mocopiとか…(勝手な想像
白組の導入事例
先日公開された白組の事例動画では、プロダクションレベルのモーション制作環境にmocopiを導入した様子が紹介されています。
高い拡張性と即時性を活かし、プリビズやレイアウト制作の新たな選択肢として現場での実用化が進んでいる点が印象的でした!!こういう現場で使える事例がどんどん増えるとmocopi人口がどんどん増えていきそうで楽しみですね!
そしてXYN Motion Studioを含めた「XYN」としてのその他ソリューションの今後の展開にも注目です!
詳細などは是非公式サイトをご確認ください!













コメント