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【買い替え?】サイコムのコンパクトワークステーション Lepton Mini B850A レビュー | CG制作に使える?現役PCと比較検証!【制作PC】

この記事は約10分55秒で読めます

今回、サイコム様よりコンパクトワークステーション「Lepton Mini」をご提供いただき、現役で使用しているCG制作用PCとの比較検証を行いました。価格やスペックの比較、定番ベンチマークに加え、愛用しているBlenderやUnreal Engineでの実動検証を通して、「本当に制作現場で使えるPCなのか?」という視点でチェックしていきます!

※本記事は株式会社サイコム様とのタイアップ記事です。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。

Lepton Mini はどんなPC?

Lepton Miniは、サイコム様が展開しているBTO製品の中でも、いわゆる「コンパクトワークステーション」という位置づけのPCです。
省スペースな筐体でありながら、CG制作や開発用途といった比較的負荷の高い作業を想定した構成が組まれています。

  • 小型サイズの中にパワフルな性能を凝縮
  • タワー型の1/3以下のサイズ
  • コンパクトでも高いカスタマイズ性
  • フルメッシュデザインで卓越したエアフローを実現

今回のレビューで扱うLepton Mini B850A構成は、AMD Ryzen 9 9900Xを搭載しつつ、一般的なミニPCとは一線を画す“制作向け”の構成になっているのが特徴です。単に小さいPCというだけでなく「デスクトップ級の性能を、省スペースに落とし込めている」のがポイントな製品だと感じています。

Lepton Mini B850A

  • CPU:AMD Ryzen 9 9900X
  • GPU:GeForce RTX5080 (16GB VRAM)
  • メモリ:96GB (Crucial Pro DDR5-5600)
  • ストレージ:Crucial T500 CT2000T500SSD8 (M.2 PCI-E Gen4 SSD 2TB)
  • 電源:SilverStone SST-EX1000R-PM SFX 1000W/Cybenetics Platinum

動画レビューを公開中!

メインのレビュー動画を同時にYoutubeで公開しております。
ぜひご確認ください。本記事では動画の内容を踏まえつつ、補足的にその他情報を掲載していきます。
ぜひともチャンネル登録もよろしくお願いいたします!

Lepton Mini B850A 本体をチェック

「コンパクト」って聞くと、正直ちょっと性能を妥協してるイメージ、
まだありますよね。これでメイン機として使えるなら、だいぶ印象変わります。

ということで本体!全面メッシュなのが特徴のケース!

良いですよこのシンプルさ!当にエアフローを優先しましたという感じがあります

メッシュのパネルはパチっと簡単に取り外す事が出来るのも特徴です

メッシュのパネルはパチっと簡単に取り外す事が出来るのも特徴です

コンパクトな中に凝縮されている感じがしますね

風の通りはかなり良さそう

冷却構成に“分かっている感”がある

Lepton Miniの内部を確認すると、まず目に入るベージュとブラウンのファン

自作PCユーザーにはおなじみ
静音性と冷却性能の両立で高い評価を得ているメーカー

「Noctua(ノクチュア)」製のファンを
ケースと水冷CPUクーラーに搭載!

小型筐体で高性能パーツを安定運用するには冷却設計がとても重要!
Noctua製品を標準採用している点からも、単なる組み立てPCではなく、思想を持った構成であることが分かりますね。

ちなみに最近のBTOパソコンは、色々と初心者が間違わないような配慮がされているんですね
色々とシールが貼られてました。BTOパソコン自体久しぶりでしたのでとても感心しました(その裏でサポートの苦労もヒシヒシと感じました…

ということで本体確認はこれくらいにして
実際に動作比較をしていきましょう!
今回は現在の私のPCと性能や挙動を比較しながら
進めていければと思います。

比較レビューについて

今回のレビューでは、Lepton Miniを単体で評価するのではなく、
現在実際に仕事で使用しているCG制作用PCと比較しながら検証していきます。
PCの性能そのものはベンチマークでも確認できますが、
制作現場で感じる“重さ”や“待ち時間”といった部分は、
普段使っている環境と比べて初めて見えてくるものだと考えているためです。

正直、ベンチマークの数字だけ見ても「で、実際の作業はどうなの?」ってなること、結構ありますよね。

今回比較対象としている現行のPCは、2022年に自作した個人制作用PCで、現在も実務で使用しています。基本的な作業は問題なくこなせているものの、BlenderやUnreal Engineを使った重めのシーンでは、場面によって処理の重さを感じることが増えてきました。

比較用(自作PC 2022構成)
  • CPU:Intel Core i7-12700KF
  • GPU:NVIDIA RTX A4000 (16GB VRAM)
  • メモリ:64GB (Crucial DDR5-4800)
  • ストレージ:Crucial P5 Plus CT1000P5PSSD8JP (M.2 PCI-E Gen4 SSD 1TB)
  • 電源:NZXT C750 (PS-7G1B)SFX 750W/80PLUS GOLD

RTX A4000とはワークステーション向けGPUです。
2022年に構築した私のPCは当時ミドルエンドくらいの性能かつ
小さなPCにケースに収める為にGPUはVRAM優先かつ省電力なものを使用しております

現状「まだ使えなくはないが、余裕があるとは言えない」
というのが正直なところで
元々ハイスペックではなかった事もあり
世代的にもそろそろ限界が見え始めているタイミングだと感じています。

元々水冷ポンプが付属するケースでしたが、壊れてしまったので一部3Dプリンタでケースを拡張し、空冷で運用しております。そのために3Dプリンターを活用してケースを拡張しているのも特徴なんです

ちなみにこの私の自作PCも結構こだわりがあり
CPUクーラーの為にNoctua製ファンを採用しています。

統一感優先でNoctuaのユニークな色を避けて
ブラックモデル(chromax.black)を選択
これちょっと高いんですよ…

そんな感じで拘りの詰まった自作PC…
はたして最新PCとの差はどれほどのものなのか!

比較する2台のPCについて(スペック比較)

ここからは、今回比較する2台のPCについて、
まずは細かなスペックを掲載しておきます。

製品名Lepton Mini B850A自作PC 2022
製品画像
マザー
ボード
GIGABYTE
B850I AORUS PRO (rev.1.1)
Mini-ITX
ASUS
ROG STRIX B660-I GAMING WIFI
Mini-ITX
CPUAMD Ryzen 9 9900X
4.4GHz/12コア/24スレッド/TDP120W
Intel Core i7-12700KF
3.6GHz/12コア/20スレッド/TDP190W
CPU
クーラー
サイコムオリジナル
Asetek 624S-M2 RGBポンプ仕様
+
Noctua NF-F12 PWM x2
[240mm水冷ユニット]
Thermalright SI-100
+
Noctua NF-A12x15 PWM
[空冷]
GPUNVIDIA GeForce RTX5080
VRAM: 16GB
ASUS PRIME-RTX5080-O16G
NVIDIA RTX A4000
VRAM: 16GB
ELSA ENQRA4000-16GER
メモリ96GB(48GB*2枚)
Crucial Pro DDR5-5600
64GB(32GB*2枚)
Crucial DDR5-4800
ストレージCrucial T500 CT2000T500SSD8
M.2 PCI-E Gen4 SSD 2TB *2枚
Crucial P5 Plus CT1000P5PSSD8JP
M.2 PCI-E Gen4 SSD 1TB *2枚
ケースSSUPD Meshroom D BKNZXT H1 V2(魔改造)
電源SilverStone SST-EX1000R-PM
SFX 1000W/Cybenetics Platinum
NZXT C750 (PS-7G1B)
SFX 750W/80PLUS GOLD
OSWindows 11 Home 64bitWindows 11 Home 64bit
価格65万~80万円前後
(時期により変動)
約35万円
(2022年当時の価格)

世代差はありますが、あくまで“今も現役で使っている実作業PC”との比較です。
今はスペックの数字だけを見ても、なかなか実力が見えづらい時代ですよね。
だからこそ、実際の作業体感がどう変わるのかを検証していきます。

価格についての補足

今回の検証では、価格差を軸にした評価は行っていません。
というのも、現在はメモリをはじめとしたPCパーツの価格が大きく変動しており、時期によって同一構成でも販売価格が大きく変わる状況が続いているためです。

実際、今回レビューしているLepton Miniも、
PCを受け取ったタイミングと記事執筆時点でも十数万価格変動が起こる状況でした。

いまは正直「この価格ならアリ/ナシ」って判断しづらい時期です

そのため本記事では、「この価格なら買いかどうか」といった結論を出すのではなく、
性能や使い勝手、制作環境としての立ち位置 を中心に整理しています。

価格については、購入を検討するタイミングで、最新の構成・価格を確認したうえで判断するのが前提になる、という点をご理解いただければと思います。

同じスペックでも、買うタイミングで全然値段違いますからね…。

定番ベンチマークでの比較

まずは、CinebenchやBlender Benchmarkといった定番ベンチマークを使い、
CPU・GPUのレンダリング性能の目安を確認していきます。

これらのベンチマークは、PCの性能差を把握するための参考指標として有効ですが、
実際の制作作業そのものを再現するものではありません。
あくまでこの後に行うBlenderやUnreal Engineでの実動検証を読むための、
前提情報として見ていただければと思います。

Blender Benchmark

Blenderの公式定番ベンチマークソフト
CPUとGPUの性能をそれぞれ計測する事ができます。

Blenderは流石にもうGPUレンダリングのほうが主流ですよね
スコアだけ見ると
Geforce RTX 5080は RTX A4000の3倍くらいの性能があります!
Open Dataのサイトを確認しても
GeForce RTX 5080のスコアは
まぁまぁ上位の方に食い込んでいるのがわかります

Maxon Cinebench 2026

Maxon のベンチマークソフト
Redshiftレンダーエンジンを使用して、GPUとCPUのレンダリング性能を計測できます。

クロック数やコア数の差は微量に見えて
実際こうやって比較すると
結構なスペック差があるんだなぁ…と実感
CPU性能はマルチスレッドで1.8倍ほどでしょうか
GPU性能は軽く2倍以上ありますね

Blenderでの実動比較

ここからは、実際にBlenderを使用した際の挙動を比較していきます。
特にCyclesを有効にした際のレスポンス、重いシーンを動かしたときのタイムラインの動作、
レンダリング時間などがわかりやすい指針ですね。

ビューポート動作

ビューポート比較では軽いシーンではそこまで差は無いかな?
ただビューポートをCycles状態にすると
わかりやすくレンダリング速度の影響が出てきました

レンダリング速度

Lepton Mini B850Aのレンダリング速度は約2分40秒
自作PC2022のレンダリング速度は約4分半
複数フレームのアニメーションをレンダリングする際に
この差が大きく結果として出てきますね

タイムラインアニメーション

軽いシーンなので差は無いと思っていましたが
こうやって比較すると実は自作PC2022の方カクつきが発生していることがわかります…
単体で確認していると気が付きにくい所ですよね

Unreal Engineでの実動比較

続いて、Unreal Engine 5.7を使用した際の挙動を比較します。特にUnreal Engineでは、処理が重くなる場面が分かりやすく体感に出るため、
負荷の高いシーンを開いてみて比較しています。

※UE5の負荷検証では比較しやすくする為に DynamicResolution(動的解像度)を100%で固定しています。

City Sample

全体的にやはりLepton Miniの方FPSが安定しているのがわかります

Electric Dreams Env

こちらは差がわかりやすいですね
元々負荷の高いプロジェクトでしたので
体感差がとてもわかりやすい結果となりました

オリジナルの負荷の高い広大なフィールドレベル

NaniteメッシュをLandscape全域で使用して、某荷運びゲームを意識したビジュアル検証の為のレベル

これはもう笑いが出ました
解像度100%固定だと自作PCの方はもう遊べたもんじゃないですね…ガックガクです
このプロジェクトは重くなるにつれ若干作業もモチベーションが落ちていたのですが
Lepton Miniの方はかなり快適でこれなら作業を続行できそうです

Marmoset Toolbag での動作比較

レンダリング速度や明らかにGPU負荷が高いシーンでのレスポンスに差が出る印象でした。

静音性比較

え?左は鳴ってないって?ちゃんとイヤホンをしてくださいね、一応聞こえますから。
Noctuaのファンはやはり優秀ですなぁ…

現行PCから乗り換える意味はあるか

今回の比較で一番はっきり分かったのは、数値以上に、体感の差が大きいという点でした。

現行PCでも作業自体は問題なくこなせていますが、BlenderやUnreal Engineを使った実作業では、シーンが重くなるにつれて「引っかかり」や「待ち」が確実に発生します。
普段は意識しなくても、比較してみるとその差は想像以上に分かりやすいものでした。

一方でLepton Miniでは、同じ作業をしていても操作が止まりにくく、
全体的にサクサクと進められる印象です。
結果として、これまで使っていたPCのパワー不足がはっきり可視化された、そんな比較になりました。

数字よりも、実際に触ったときの差のほうが大きいですね、ここまで体感が変わるとは思いませんでした。

すべての人にとって、今すぐ乗り換えが必要というわけではありません。
ただ、制作内容が少しずつ重くなってきていたり、作業テンポをもう一段引き上げたいと感じている場合には、この「余裕の差」は確実に効いてきます。

「まだ使える」かどうかではなく「どれだけ気持ちよく使えるか」
その差を実感できる比較でした。

総評

Lepton Miniは、省スペースな筐体に高性能パーツを詰め込んだ
いわゆる“小型PC”という枠に収まる製品ではなく

制作現場で使うことをしっかり意識した
コンパクトワークステーション

だと感じました

スペック表やベンチマークだけを見ると、どうしても数字の話になりがちですが、
現役で使っているPCと実作業ベースで比較することで、
作業テンポや操作時の余裕といった体感的な違いが、より分かりやすく見えてきます。

価格については、現在のパーツ市場の状況もあり、シンプルに判断しづらい面はあるものの、
「仕事用PCとして安心して任せられるかどうか」という観点で見たとき、
十分に検討する価値のある一台だと思います。

コンパクトでも、ちゃんと仕事を任せられるPC!

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