ひなたふぐ氏による、Blender上で本格的なパラメトリックCADモデリングを可能にするアドオン「Seamless CAD」が公開されています。
Seamless CAD – Parametric Modeling In Blender
Seamless CADは、産業用CADでも採用されているオープンソースのジオメトリカーネル「OpenCASCADE」を利用し、Blender内でB-Repベースのソリッドモデリングを可能にするアドオンです。
通常のポリゴンモデリングとは異なり、作成したプリミティブやブーリアン、フィレットなどの操作をFeature Tree(フィーチャーツリー)として保持。
後から過去の工程へ戻って数値を変更すると、それ以降の形状も再計算される非破壊・パラメトリックなモデリング環境が構築されています。
ジオメトリ計算を行うOpenCASCADEはBlenderとは別プロセスで動作し、重い再計算によってBlenderのUI自体が固まりにくい構成になっているのも特徴です。
- OpenCASCADEによるB-Repソリッドモデリング
- Feature Treeによる非破壊編集
- 過去の工程やパラメータを後から変更可能
- BlenderのG / R / S操作による直感的な形状編集
- Union / Difference / IntersectionによるCADブーリアン
- エッジのフィレット/面取り
- Shell / Draft / Face Offset / Inset
- Mirror / Linear Array / Circular Array
- 2Dスケッチ機能
- STEPファイルのインポート/エクスポート
- SVGプロファイルのインポート
- CADデータを通常のBlenderメッシュへ変換可能
- CADカーネルを含めてアドオンに同梱され、別途CADソフトなどの導入は不要
特にSTEPでは、単なるメッシュ変換ではなくB-Repソリッドとして入出力できるため、SolidWorks、Fusion、Rhino、FreeCADなどとのデータ連携にも活用できます。
製品デザインやメカ系ハードサーフェス、3Dプリント用途など、寸法精度やCAD的な編集性を求めるBlenderユーザーにはかなり面白い選択肢となりそうです。
価格・動作環境
現在はBeta版として提供されています。
- 価格:$9.90
- 対応Blender:4.2 LTS ~ 5.1
- 正式対応OS:Windows 10 / 11 64bit
- 8.xシリーズのアップデートは無料
$9.90はBeta期間を考慮した価格となっており、開発が進むにつれて価格を引き上げる予定とのことです。
macOS / Linux版についても移植作業が進められており、現時点では動作検証用の無料テストビルドがGumroadで公開されています。
BlenderでCAD的なモデリングを実現するアドオンはいくつか登場していますが
これはOpenCASCADEを使ったB-Repベースということでかなり本格的
$9.90とかなり安価なのでCAD系モデリングに興味のある人は要チェックです!
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