インダストリアルデザイナーのMehmet Kala氏が、閉じた形状内部に3Dプリント向けラティス構造を生成し、変形しやすい方向まで調整できるBlenderアドオン「Full Control Lattice Generator」を無料公開しました。
Full Control Lattice Generator
「Full Control Lattice Generator」は、BlenderのGeometry Nodesを活用して、任意の閉じたボリューム内部へプロシージャルなラティス構造を生成できるアドオンです。
単純なインフィル生成だけでなく、セルを構成する接続点や方向を操作することで、ラティス全体あるいは局所領域の「変形しやすい方向」をコントロールできるのが大きな特徴です。
基本的な使い方はシンプルで、対象となる閉じたメッシュを選択して「Fill This Mesh」を実行すると、内部にラティス構造が生成されます。
生成後もGeometry Nodesによるプロシージャルな状態が維持され、セルサイズや向き、密度、ストラットの太さ、境界部分の処理、シェルとの統合、スムージングなどを調整可能です。
- 閉じたボリューム内部へのラティス生成
- Geometry Nodesを使用した非破壊ワークフロー
- 複数の多面体セルタイプに対応
- セルスケールや回転の調整
- ストラット寸法の調整
- 境界部分のクリッピング
- シェルとの統合
- スムージング
- 3Dプリント向けWatertight形状の生成
- ラティス内部の局所的な変形制御
- Geometry Nodesセットアップを直接編集可能
ラティス生成では、多面体セルをベースとして2種類の接続方式が用意されています。

3Dプリントを前提としたラティス生成
内部と外部の判定にはRay Castを利用し、ターゲット形状内部に必要なセルを配置。
境界付近ではストラットを細分化して再度Inside / Outside判定を行い、元形状に沿ったラティスを生成します。
最終的にはVDBを利用してWatertightなメッシュへ変換することで、単なるビューポート上の構造ではなく、スライサーへ持ち込める3Dプリント向け形状として出力できるよう設計されています。
Blender Conference 2026でも発表
Blender Conference 2026(BCON26)でも「Designing Lattice Infills to Control Mechanical Behaviour」と題して発表されました。
講演ではラティス生成の仕組みからAdvanced Control、実際に3Dプリントしたサンプルを使った検証まで紹介されています。
同じ素材かつ近い密度のサンプルでも、セル形状やストラットの向きを変更することで異なる物理的応答を作り出せることを紹介。
これ面白いですね!
単に「形状の中をいい感じのラティスで埋める」というだけなら
3Dプリント系では色々な手法がありますが
「どちらの方向に変形しやすくするか」まで
Geometry Nodes上で触れるのが興味深いです
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