3D PBRテクスチャペイントソフト「ArmorPaint」が1.0世代へ移行しました。C言語による全面的な再構築が行われ、メモリ使用量やパフォーマンスの改善、多数の新機能が追加されています。
ArmorPaint 1.0

ArmorPaintは、Ľuboš Lenčo氏を中心に開発されているオープンソースの3D PBRテクスチャペイントソフトです。
3Dモデルを読み込み、ビューポート上へ直接ペイントできるほか、ノードベースのプロシージャルマテリアル、レイヤー、ベイク、パストレーシング表示などに対応しています。
今回の1.0では多数の機能追加に加え、アプリケーション内部の大規模な再構築とパフォーマンス改善が行われています。
C言語で全面的に再構築
ArmorPaint 0.9まではHaxe言語をベースにV8を使用していましたが、1.0ではコードベースがC言語で全面的に書き直されました。
外部ライブラリへの依存やガベージコレクタも廃止され、独自の3Dエンジン、2D描画、UIライブラリなどを使用する構成へ移行しています。
コードは単一のモノリシックリポジトリへ再編成され、コード量も大幅に削減されています。
描画APIはDirect3D 12、Vulkan、Metal、WebGPUに対応。
レイトレーシングはWindowsのDirect3D 12、Linux・AndroidのVulkan、macOS・iOSのMetalで実装されています。
メモリ使用量とパフォーマンスを改善

1.0ではメモリ使用量と実行速度の最適化も進められています。
テクスチャにはBC7圧縮が導入され、GPUメモリ使用量を削減。
開発者による比較では0.9から1.0でメモリ使用量が大幅に削減され、同じハードウェアでもより大きなモデル、多数のレイヤー、高解像度テクスチャを扱えるようになっています。
外部依存関係の削減などによってアプリケーション本体も非常にコンパクトになり、Windows版の圧縮済み配布ファイルは約2.8MBとなっています。
GPUレンダリングコード自体も書き直され、パストレーシング、SSAO、レイトレーシングベイク、UV展開など複数の処理でパフォーマンス改善が行われています。
ArmorPaint 1.0の主な新機能
1.0では内部実装の刷新だけでなく、多数の機能が追加されています。
- ノードプレビュー
- ノードの折りたたみ・リサイズ
- Gabor Textureノード
- Camera Textureノード
- Neural Nodes
- Text-to-Image / Edit-Image / Upscale-Image / Image-to-PBRノード
- 基本的なスカルプト機能
- 基本的なUVエディタ
- UV Unwrap
- Mesh Decimate
- Smooth / Bevel / Subdivide Modifier
- Path / Curve Layer
- Text Layer
- Layer Filter
- Timeline
- スキニングアニメーション再生
- .cube LUTによるカラーグレーディング
- PSDのレイヤー・マスク読み込み
- GLBメッシュ出力
- BC7圧縮テクスチャ
- ビューポート動画キャプチャ
- Grid Snap
- 2nd UV Map対応
- UDIM / Material単位でのFBX分割読み込み
- Player Export
- スクリプト機能の拡張
また、従来別プロジェクトとして開発されていたArmorLabがArmorPaintへ統合されています。
Unreal Engine Plugin、Unity Plugin、Blender Add-onについても更新が行われています。
AI関連機能も追加
1.0ではNeural Nodesが追加され、画像生成・加工系の処理をノードとして扱えるようになっています。
「Text-to-Image」「Edit-Image」「Upscale-Image」「Image-to-PBR」
また、LLMを利用できるコンソールプロンプトも追加されています。
ギャラリー





























機能紹介動画
Android版も1.0へアップデート
ArmorPaintはデスクトップだけでなくAndroid向けにも提供されています。
Android版では3DモデルへのPBRテクスチャペイント、ノードベースのマテリアル作成、ベイクなどを利用可能。
対応デバイスではVulkan Ray Tracingを利用したハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングベイクや、パストレーシングビューポートにも対応しています。
1.0世代ではAndroid版がVulkan 1.3へ更新され、パフォーマンス改善や安定性向上も行われています。
Google Playでは2026年9月4日に1.0として更新されています。
対応プラットフォームと価格
デスクトップ版はWindows、Linux、macOS(Apple Silicon)に対応しています。
公式サイトではビルド済みバイナリが$19で販売されており、購入後のアップデートも含まれています。
ArmorPaint自体はオープンソースプロジェクトとしてソースコードがGitHubで公開されており、自分でビルドすることも可能です。
Android版はGoogle Playから入手できます。
暫く音沙汰ないと思ってましたが、少し前からガッツリ更新が入っていたんですね。
是非チェックしてみてください!










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