米Bolt Graphics社が既存GPUよりも遥かに高性能な次世代GPU「Zeus」を発表しました。なんだかいろいろ凄そうです。
Bolt Graphics Zeus
Bolt Graphicsは、新GPU「Zeus」を発表。従来のGPUの性能・効率・機能面での限界を打破し、レンダリング、HPC、ゲームなどの高負荷ワークロードに対応する。Zeusは、業界初の拡張可能なGPUメモリや、最大800GbEの高速ネットワークを統合。さらに、リアルタイムパストレーシング「Glowstick」や電磁波シミュレーション「Apollo」も同時発表。GDC 2025でデモを実施し、2026年に量産開始予定。
Zeus GPUの主な特徴
- 従来GPUを圧倒する性能
レンダリング性能 10倍 向上
FP64 HPC(High-Performance Computing)ワークロード 6倍 の性能
電磁波シミュレーション 300倍 の高速化 - 業界初の拡張可能なメモリ
PCIeカード:最大 384GB
2Uサーバー:最大 2.25TB
ラック構成:最大 180TB - エネルギー効率の向上
高性能化しながらも 消費電力を削減
環境負荷を低減 - 高速ネットワーク統合
400GbE・800GbE Ethernet をGPUに直接統合
高価で遅延のあるネットワークカードが不要
大規模なGPU間接続 を効率的に実現 - 多様な展開予定
PCIeカード、サーバー、クラウド対応
将来的には スマートフォン、タブレット、ノートPC、ゲーム機、自動車 への展開も視野
Glowstick:リアルタイムパストレーシング
- 4K 120FPSのリアルタイムパストレーシング を単体GPUで実現
- ゲーム・建築・プロダクトデザインで 即時の高品質ビジュアライゼーションが可能
- 映画制作では 28枚のZeusで280枚の従来GPUと同等のレンダリング性能 を発揮
- SketchUp、AutoCAD、Revit、Fusion 360、3ds Max、Unreal Engine、Blenderと統合可能
- 業界標準のOpenUSD、MaterialX、OSL、Deadlineをサポート
- 5,000種類のテクスチャライブラリを標準搭載
Apollo:電磁波シミュレーション
レーダー、医療機器、光学設計、軍事、エネルギー、航空宇宙などの分野に革命をもたらす
- 電磁波シミュレーションにおいて従来比300倍の高速化
- IEEE-754準拠のFP64精度を維持 しながら、シミュレーション規模を 40倍拡大
- CPUクラスター不要 で、より広範な業界での活用が可能
早期アクセス・GDC 2025でのデモ
- 3月18日~21日 に GDC 2025(サンフランシスコ) でライブデモを実施
- 公式サイト(www.bolt.graphics)で早期アクセス登録受付中
- 開発者キットは2025年後半、量産開始は2026年予定
NVIDIA、AMD、Intelの対抗馬となるか?
発表された内容だけ見てるとかなり魅力的なGPUですよね。CG制作にもかなり良さそう。
なんか凄過ぎて、ほんまにぃ?って疑いたくなります。GDC2025でのデモが楽しみです。
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