建築業界ではお馴染みらしい、建築環境シミュレーションを目的としたツールセット「Ladybug Tools」をBlenderでも実装すべくアドオン開発が進められています。
参考となったLadybug Toolsとは
Ladybug Toolsは、建物を物理的に解析・計算し、それらをパラメトリック設計にリンクできるようにするビジュアルプログラミングノードのスイートです。ノードには4つの関連カテゴリがあります。
Ladybugは、EPW気象分析、影の研究、太陽、湿り空気線図を行います。
HoneybeeはRADIANCEを使用した昼光シミュレーション、OPENSTUDIOを使用したエネルギーモデル、およびTHERMを使用したエンベロープ熱流を作成、実行、および視覚化します。
ButterflyはOpenFOAMを使用して高度な数値流体力学(CFD)シミュレーションを作成および実行するためのプラグインおよびPythonライブラリです。
Dragonflyは、都市のヒートアイランド、気候変動、地形などの地域の気候要因などの大規模な気候現象をモデル化します。
それらはLadybug Toolsを形成します。
詳細は公式サイトへ:ladybug.tools/
LadybugTools for Blender がリリース!
Ladybugビジュアルプログラミングインターフェイスは、Rhino + GrasshopperおよびRevit + Dynamoのノードセットとしてリリースされています。ほとんどのコードはプラットフォームに依存しないため、Sverchokの拡張機能としてBlenderに移植できるという考えが浮かんできました。
LadybugTools for Blender v0.0.200927がテスト用にリリースされたことをついに発表できることを嬉しく思います!これらのツールは、建築家だけでなく、環境/持続可能な設計コンサルタントにも役立ちます。
インストール手順はこちら
- ノードベースで色々できるアドオン「Sverchok」をインストール
(https://blenderbim.org/download.html下にスクロールし、zipをダウンロード。他のアドオンと同じようにインストールします) - 本体となる「LadybugTools」をインストール
(https://blenderbim.org/download.html下にスクロールし、zipをダウンロード。他のアドオンと同じようにインストールします) - 色付きのポイントを表示したい場合はこれをインストール
- Blenderを再起動します
BIM(Building Information Modeling)系のネタは私の専門分野外なので、細かい内容は紹介出来ませんが、建築系の方々は注目のアドオンではないでしょうか?
サイトでは紹介出来ておりませんが、BlenderBIMアドオンも中々優秀みたいですので、合わせてチェックしてみると良いかと思います。
リンク
- Ladybug Tools for Blender – Coding / Released Scripts and Themes – Blender Artists Community
- Ladybug Tools for Sverchok and Blender — OSArch Community
- BlenderBIM Add-on
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