CG関連の技術論文の検証映像等にもよく採用される オープンソースの物理ベースのレンダラー「Mitsuba(ミツバ)」 のバージョン3が少し前にリリースされていました。
Mitsuba 3
Mitsuba 3 は研究指向のリターゲッタブルレンダリングシステムで、Dr.Jit Just-In-Time コンパイラの上にポータブルな C++17 で書かれています。EPFLのRealistic Graphics Labによって開発されました。
派生トラッキング、LLVMやCUDAによる動的コンパイル、様々な輝度表現(モノクロ、RGB、スペクトル光、偏光も可能)などをオプションとして、多くのバリエーションにコンパイルすることが可能です。
Mitsuba 3は、小さなコアライブラリのセットと、マテリアルや光源から完全なレンダリングアルゴリズムまでの機能を実装した様々なプラグインで構成されています。前身であるMitsuba 0.6とのシーン互換性を維持するように努めています。
Mitsuba 3はリターゲット可能です。これは、基礎となる実装とデータ構造が、さまざまな異なるタスクを達成するために変換できることを意味します。例えば、同じコードでスカラー(古典的な一回に一本の線)RGB輸送と差分スペクトル輸送の両方をGPU上でシミュレートすることができます。これはすべて、このプロジェクトのために特別に開発されたジャストインタイム(JIT)コンパイラーであるDr.Jitの上に構築されています。
このレンダラーはSIGGRAPH開催タイミングでしれっとアップデートする印象がありますね。
「Mitsuba 3」は、PyPIからpipでインストールすることができます。導入方法などの詳細は公式ページをご確認ください。
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