NVIDIAが2026年秋の提供を予定している「DLSS 5」の未正式版Neural Renderingランタイムが『NBA 2K27』から発見され、Modderによって『Control』『Cyberpunk 2077』『GTA V』など様々なゲームへの導入実験が行われています。2026年3月に発表されたNVIDIAの次世代レンダリング技術「DLSS 5」ですが、正式リリースを前にNeural Rendering(ニューラルレンダリング)のランタイムとみられるファイルが発見され、Modderによる解析・動作検証が急速に進んでいるようです。
『NBA 2K27』からDLSS Neural RenderingのDLLが発見
発端となったのは、PC版『NBA 2K27』の早期アクセスビルド。
ゲームファイル内から、これまで確認されていなかった約158MBのライブラリnvngx_dlssnr.dllが発見されました。
Windows上では「NVIDIA DLSSNR」Version 310.8.0.0として識別されており、DLSS 5で使用されるNeural Renderingのランタイムとみられています。
いわゆる内部データのハッキングなどによる「流出」ではなく、一般ユーザーが入手可能なゲームビルドへ未正式版のライブラリが含まれていたことで発見された形になります。
Modderが『Control』を含む数多くのゲームでNeural Renderingを動作させることに成功
DLLの発見後、Moddingコミュニティ「RenoDX」のメンバーによって解析が進められ、わずか数時間ほどでRemedy Entertainmentの『Control』上でNeural Renderingを動作させる実験が登場しました。
『Control』での初期実装では主にキャラクターへNeural Renderingを適用。
ToneやStructure、Skin Structure、Neural Renderer Intensityなど複数のパラメータをリアルタイムに調整し、キャラクターの肌や髪、陰影、マテリアルなどの見え方を大きく変化させる様子が確認されています。
その後も実験は急速に広がっており、様々なゲームでNeural Renderingを動作させる検証が行われています。
DLSS 5のNeural Renderingとは?
DLSSというと、これまではSuper ResolutionによるアップスケーリングやFrame Generationによるフレーム生成など「パフォーマンスと画質を両立する技術」という印象が強かったと思います。
DLSS 5ではそこから一歩進み、AIによってレンダリングされたピクセルそのものの表現を強化するNeural Renderingが導入されます。
NVIDIAによるとDLSS 5はゲームからカラーとモーションベクトルを入力として受け取り、リアルタイムのAIモデルを使用してライティングやマテリアル表現を強化。
キャラクター、髪、布、半透明な肌などのシーン情報や、順光・逆光・曇天などのライティング条件を認識し、肌のSubsurface Scatteringや布の光沢、髪と光の相互作用といった複雑な表現を生成します。
最大4K解像度でリアルタイム動作し、開発者側ではIntensity、Color Grading、Maskingなどを制御することで、適用範囲や強度を調整できる仕組みとなっています。
従来のDLSSとはかなり性質の異なる技術ですので
賛否あるのも頷けます
現時点では処理負荷もかなり大きい
Neural Renderingによる画質変化だけでなく、その処理負荷についても検証が始まっています。
『Control』をRTX 5070 Ti/4K環境で動作させた初期テストの一例では、
71 FPS → 35 FPS
までフレームレートが低下したことが報告されています。
ただしこれは正式対応していない『Control』へ未正式版ランタイムをModとして組み込んだ実験であり、詳細なレンダリング設定なども明らかになっていません。RTX 30シリーズを使用した実験ではさらに大きなパフォーマンス低下も確認されています。
現時点の数値を「DLSS 5の処理負荷」として評価することはできず、あくまで実験段階の参考値として見る必要があります。
RenoDXを使用してDLSS 5を試す方法
今回発見されたDLSS 5 Neural Renderingは、Moddingコミュニティ「RenoDX」によって既存ゲームへの導入が進められており、現在は導入を簡略化する非公式インストーラーも公開されています。
「RenoDX DLSS Installer」では、ゲームの実行ファイルを指定することで、
- ReShade 6.8.0(Add-on対応版)
- RenoDX DLSS Add-on
- NVIDIA Streamline / DLSS関連DLL
などをまとめてセットアップ可能。
基本的には「RenoDX-DLSS-Setup.exe」を起動して対象ゲームの実行ファイルを選択するだけで、レンダリングAPIの検出やReShade、RenoDX DLSS Add-onなどの導入が自動的に行われます。
導入方法については以下の動画でも紹介されています。
RenoDX DLSS Installer – GitHub
https://github.com/yumlevi/renodx-dlss-installer
ただし、これはNVIDIAや各ゲーム開発元が提供する正式なDLSS 5導入方法ではありません。
ゲームフォルダへのReShadeやDLLの追加・置き換えなどが行われるほか、使用するStreamline / DLSS DLLにはNVIDIAのプロプライエタリなファイルも含まれています。またインストーラーの開発者からもシングルプレイヤーゲームでの使用を想定したものであり、マルチプレイヤーゲームではBANされる可能性があると注意喚起されています。
DLSS 5は発表時点でもかなり衝撃的でしたが
実際のゲームへ好き勝手に適用するModderが現れたことで技術の性質が一気に見えやすくなってきました
当然ながら全てのゲームで良くなるわけではなく
元の画作りから大きく離れてしまう例があります
なお今回発見されたランタイムはNVIDIAから正式配布されているDLSS 5 SDKではありません
当サイトではDLLや改変ファイルなどへのリンクは掲載しませんのでご了承ください
試す場合はゲームファイルのバックアップなどを行った上で必ず自己責任で導入してください
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