デジタルハリウッド大学の学生作ショートフィルム「Radiate」が公開されました。
とてもメッセージ性の強い作品に仕上がっておりますね。
私もこういった作品で、生きた証を残していきたいなぁ…
《あらすじ》
1991年
誰も知らない島の話
その島の集落には
「文明の進歩は天災を起こす」
という教えがあった
『文明元凶』
それすなわち
<機械の所持・使用の禁止>
神聖とされるイノシシに祈りをささげ
村の安泰を願うものだった
そして今日もまた
恒例の儀式が始まろうとしていた…《制作意図》
https://vimeo.com/327116070
当作品『RADIATE』のテーマは「存在するな。生きろ。」です。
どんなものを作ろうかと思案していた当時、ふと周りを見回すと、未来に対して大きく漠然とした不安を抱きながら生きている人ばかりだということに気がつきました。原因は様々です。
近い未来に起こると言われているシンギュラリティによって、職を失うのではないかと危惧する人。
子供の頃から根強く残るコンプレックスのせいで、剥き出しの自分で生きるのが怖い人。
一番印象的だったのは、まだ何も怒られるようなことをしていないのに、明日会社に出勤して上司に怒られることを想像し怯える人。。。
僕自身も未来に対する不安はそれなりにあり、子供の頃に抱いたコンプレックスだって残っています。しかし「恐怖」は、生まれた時から人生を終えるまで永遠の付き物であることに気がつきました。それに影響されるかは自分次第だと。「未来」というオバケを恐れて生きるのも一つですが、それに脅かされて「今、この瞬間」を台無しにしてただ日常を生きてることを「生きている」と言うのでしょうか。それはただ「存在しているだけ」なのかもしれません。
そうは言っても、75億人/75億通りの経験と価値観を持つ人間たちは当然そんな単純なものではないわけで、生き方を変えることは簡単なことではありません。
今回僕が制作した映像には、たまたま観てくださった世界の誰か1人でも「未来」という名のオバケを解き放ち、封印していた本当の自分や才能を世界に放射(Radiate)する手助けになればいいなという思いが込められています。
- 脚本・監督:Kenkoh Tanaka
- キャラクターモデリング:Daiki Miyama
- エグゼクティブ・プロデューサー:Hiroyuki Furuiwa
- デザイン:Kenkoh Tanaka & Daiki Miyama
- アニメーション:Kenkoh Tanaka & Hana Setogawa & Riho Tashiro
- アート:Daiki Miyama & Kenkoh Tanaka & Riho Oura
- モデリング:Tasuku Nakagawa & Yohsuke Nakano & Shunsuke Nakajoh
- スペシャルサンクス:Shun Akatsu
- モーショングラフィックス:Sho Watanabe & Veluna Boggs
- エフェクト:Hiroto Takayama
- リギング:Takatoshi Yoshikane
英語版はこちら
リンク
デジタルハリウッド大学(@DHUniv)さん | Twitter
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