A Vie Guy Studiosによるスプラインを使用したメッシュ配置しすてむ「All-in-1 Spline Mesh Blueprint」の最新アップデート v1.2を無料で公開中。そしてインスタンスのパフォーマンス解説動画「ISM/HISMs Deep Dive」も公開されています!
All-in-1 Spline Mesh Blueprint
スプラインメッシュツールの新アップデートでは、アニメーションオプション、高速化のためのインスタンス化技術、上方向への移動時にスプラインが正しく移動する新たなねじれ解消手法、物理演算とシミュレーションオプションなどが追加されました!この動画で紹介する無料ブループリントをダウンロードし、スプラインに沿ってメッシュやブループリントを生成しましょう。このブループリントでは、ガードレール、フェンス、歩道、ケーブルなどあらゆるメッシュをスプラインに沿って簡単に配置する機能も備えています。上記機能を含む全機能は本動画で実演中。今週中に追加動画を公開予定です。
本ツールはUE5(5.1-5.7)v1.2版およびUE4(4.27)v1.1版で利用可能です。このブループリントシステムは、かつて「Basic Splined Mesh System」として知られていましたが、現在ではスプラインメッシュシステムが持つ可能性のあるほぼ全ての機能を備えています。このパックは元々、私が販売している別の製品「The Dynamic Road System」のために作成しました。ガードレールや歩道をそのパック用に作成するために作られたものです。開発途中、あらゆるメッシュに対応させるのにさほど手間がかからないことに気づきました。そこでYouTubeで寄せられた要望を基に、最も要望の多かった機能を実装するのに6ヶ月を費やし、さらに今回の最終アップデートに3ヶ月を投入して完成に至りました。このシステムが皆様の時間を節約できれば幸いです。同じシステム開発に皆が時間を費やす必要などありません。
Free Blueprint Download: All-in-1 Splined Mesh Blueprint Downloadこのブループリントは無料です。Unrealのスプラインは非常に複雑なため、これは誰にとっても必要なツールだと考えているからです。しかし、もし5ドルを支払えるなら、本当に感謝します。そうすれば、上のギャラリー写真にあるデモマップとアセットを入手できます。Fab経由で購入すると、合計でデモマップ上の25の情報パネル、新しいジェットコースターのデモマップ、そして4つのユニークなデモ用設計図にアクセスできます。メインのブループリントは無料版と有料版で同一です。現在は20ドルのオプションも用意していますが、これは大規模スタジオや特に寛大な方々向けです(心から感謝します)。このリンクからブループリントをご利用になる全ての方に、Fabのプロフェッショナルライセンスと同等の権限を付与します。
合わせて開発者がインスタンスの特性について解説した動画を公開しています
UE5 Instancing: When to Use It and How to Maximize Performance – ISM/HISMs Deep Dive
この動画では、インスタンス化スタティックメッシュ(ISM)と階層型インスタンス化スタティックメッシュ(HISM)を用いたインスタンス化のパフォーマンス節約について解説します。その仕組み、パフォーマンス節約の理由、使用すべきタイミングを説明します。また、これらのメッシュタイプをLODやNaniteと併用すべきかについても触れます。恒例通り、Fabでは無料ブループリントを提供しています。これによりスプラインに沿ってメッシュやブループリントを定期的に生成可能です。このブループリントではガードレール、フェンス、歩道、ケーブル、その他あらゆるメッシュを簡単にスプラインに沿って配置する機能も備えています。
結論
- 同じStatic Meshが大量にあるなら、ISM/HISMで“まとめて描く”と効く
- ただし恩恵の中心はFPSというより「CPU負荷」「Draw Call」「メモリ」「ロード時間」
- UE5では基本ISM推し、HISMは「LODを個別に使いたい等の理由がある時」寄り、という立て付け
Static Mesh / ISM / HISM
- Static Mesh(通常配置):置くのが簡単だが、同じメッシュが増えるほど個別処理が積み上がりやすい。
- ISM(Instanced Static Mesh):同一メッシュをインスタンスとしてまとめて描画し、処理をバッチ化する。
- HISM(Hierarchical ISM):ISMの考え方に加えて、インスタンスごとにLODを切り替えられる。
FPSが向上するのではなくCPU時間とロードの改善
- UEは「CPUかGPUの遅い方」に引っ張られる
- 多くの現場はGPUボトルネックになりがちなので、インスタンス化してもFPSが劇的に増えないケースがある
- その代わり、インスタンス化は下記に効く
Draw Call削減(CPU→GPU命令の回数)
Primitiveメモリ削減
結果としてロード時間(レベルロード/初回生成)が短縮
便利なインスタンス、でもISMを使うかHISMを使うか結構悩ましいケースは多いですよね
結局のところどれが正解ということはなく、Naniteの有無状況でも大きく変わるので、機能の違いを十分に理解して、プロジェクトに合った運用方法を模索することになりそうです。
ということで、「All-in-1 Spline Mesh Blueprint」は無料ダウンロードも可能ですが、Fab上では$5で応援購入が可能です。ぜひチェックしてみてください!













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