PinpointによるオーディオをGPUでリアルタイムレイトレーシングしサウンドの反射やオクルージョンを自動的に計算できるUnreal Engine 5向けプラグイン「Audio Tracing」が無料公開されました!
Audio Tracing
オーディオシミュレーションのためのハードウェアアクセラレーシングプラグイン
Audio Tracing は、リアルタイム レイトレーシング技術を Unreal Engine のサウンド システムに統合し、よりリアルなサウンド伝播シミュレーションを実現するプラグインです。リアルタイムで変化するゲーム環境内での音源の位置、方向、反射など、複雑な音響特性を物理的に計算し、リスナーに適用することで、リアルで空間的なサウンド体験を提供します。
このプラグインは、リアルタイムのレイトレーシングによってサウンドの反射やオクルージョンを自動的に計算します。このアプローチにより、オーディオオクルージョンのボリュームや複雑なブループリントのロジックを個別に設定する必要がなく、ワールドのジオメトリのみに基づいてリアルなサウンドバリエーションを実装できます。
Audio Tracing は、SoundCues や MetaSounds など、Unreal Engine の既存のサウンドアセットシステムと互換性があるため、既存のサウンドに最小限の変更を加えるだけで適用できます。
さらに、サウンドマテリアル機能では、各サーフェスの音響特性を詳細に調整できます。木材、ガラス、コンクリートなどの素材の散乱係数、反射率、吸収係数を個別に設定することで、各サーフェスの音響反応を具体的に定義できます。
推奨スペック
レイトレーシングに対応したDirectX 12対応のグラフィックカードが必要です。
開発に使用したスペック
CPU インテル i7-14700 2.10GHz
GPU NVIDIA GeForce RTX 4060
メモリ 32GB
グラフィックスRAM: 8GB
既知の問題
密閉された空間でサウンドが正しく伝搬しない場合、メッシュがレイトレーシングに対応しているか確認してください。AudioTracingはGPU Ray Tracingと同じジオメトリに依存するため、メッシュが対応していない場合、AudioTracingは正しく機能しません。
AudioTracingは、デフォルトのAttenuation Assetを提供します。AudioTracing は、アンリアル エンジンのネイティブ減衰システムに基づいてオーディオの後処理を行うため、ユーザーが設定したカスタム減衰エフェクトは、AudioTracing 処理よりも優先され、適用されます。
必須モジュール
- Metasound
- Synthesis
これ凄い…ぜひ動画をご視聴ください!
リミナルスペースやホラー系のゲームとすごく相性が良さそう!
パフォーマンスはどれくらいなのかはすこし気になりますね。「Audio Tracing」はFabにて無料公開されています!
是非チェックしてみてください!
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