プロシージャルテクスチャリングソフト「Substance Designer」のバージョン 2019.1がリリースされました!
どっかーん!って感じの新機能は無いですが、地味にイイネって感じの新ノードがちらほらありますよ。
Substance Engine v7
Substance Engine v7では、PBRフォーマットのテクスチャマップを超えて、テクスチャだけでなく値も処理できるそうで、Substance作成者は追加情報でコンテンツを充実させることができます。たとえば、材料のスケールを考えます。このコンクリートタイルの幅は、50センチメートル、10インチ、1ヤードのどれくらいでしょうか。新しいエンジンでは、こういった情報をSubstanceファイルに埋め込むことができ、Substanceマテリアルが微調整されるにつれて動的に変化させることも出来ます。もう1つの例は、テクスチャでエンコードできない、またはエンコードすべきではない、いくつかのマテリアルプロパティを表すメタデータです。たとえば、布や革の重さや弾力性などです。製造目的のために、3Dプリントされるマテリアルの最小の実行可能な厚みに利用したり出来ます。
Value Processor
合成グラフ内で値を使用できます。ユーザーは複合グラフ自体の中から値を操作でき、さらに創造的な柔軟性でパラメーターを駆動し、ワークフローを最適化するのに役立ちます。色のような要素を表すノードを操作するのではなく、ユーザーは色の値を直接追加して設計プロセスを簡素化し強化することができます。
ユーザーは、あるノードから別のノードに値を渡したり、グラフレベルでグローバル変数を作成したりすることもできます。
Flood Fill
形状ごとにユーザ番号を生成する「Flood Fill to Index」
各形状にイメージを適用できる「Flood Fill Mapper」
これ…めちゃくちゃ使えそう…
Atlas Splitter
アトラススプリッタ – ユーザーはアトラスを分割して、スキャンの個々の要素を分離して利用することができます。
新しいDirectional Warpフィルタ
「Non-Uniform Direction Warp」では、画像入力によってワープの強度と方向を変えることができます。「Multi-Directional Warp」は、移動したテクスチャが所定の位置にある間、方向ワープを反対方向に複数回適用します。
Height Extrude
高さマップを3Dの奥行きとしてレンダリングできるようになりました。ユーザーは結果の形状を3Dオブジェクトとして回転させることができます。
Triplanar アップデート
より正確なブレンディング式、ランダムオフセット、x、y、z投影のための分離入力が利用可能になりました。
法線ベクトル回転の改善
画像入力のグレースケール値を使用して法線ベクトル回転角度を設定できるようになりました。
ベイカーの最適化
AO、Bent Normal、Thicknessの各ベイカー向けのOptixの統合により、CPUレイトレーシングよりも少なくとも5倍高速になりました。
これを最大限に活用したい場合は、ドライバを更新することを忘れないでください。Optixの最後のバージョンが使用されるためです。
.objローダー最適化
マルチスレッド化されたため、ロード時間が大幅に高速化されました。少なくとも1.5倍早いそうで、今後も改善の予定があるそうです。
改良されたPythonプラグインシステム
技術ユーザー向けに、このアップデートはPython Scriptingプラグインシステムに拡張オプションをもたらします。Python APIを使用して、ユーザーはSubstance Designer内でプラグイン用のGUIを作成できるようになりました。プラグインシステムも標準化されており、アプリケーションのロード時にプラグインを起動できるようになっており、永続的なプラグインの作成に役立ちます。Substanceチームによって作成された追加のプラグインも開発中とのこと。
リリースノートはこちら:Release Note Substance Designer | allegorithmic
体験版もSteam版もありますよー!
是非お試しあれ!!!!
リンク
Substance Designer Spring 2019: Prepare For Takeoff | Substance
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