YoutubeチャンネルProper PrintingのJón Schone氏が、3Dプリント製のクラシックなフォーマルシューズを自ら設計・製作し、世界最大の3Dプリント展示会「Formnext」に履いていく挑戦の記録を動画公開しました。
Can 3D Printed Shoes Be Classy? I Put Them to the Test at a Major Event!
3Dプリントされた靴を見ると、とても未来的だったり、シンプルだったりする。 3Dプリンターで作られた靴の中で、私が一番格好いいと思う上品な靴はまだ誰も作っていないようだ。 だから、私は自分でデザインし、いつもの挫折と相まって非常に厳しい締め切りに挑戦し、この靴だけを履いてFormnextに臨んだ!
3Dプリントされた靴に未来的またはシンプルなデザインが多い中で、クラシックなフォーマルシューズが作られていないことに気づいた作者が、自ら設計・製作し、世界最大の3Dプリント展示会「Formnext」に履いていく挑戦の記録。
1. 靴のデザインと試行錯誤
- これまで靴をデザインしたことがない作者は、既存の靴を3Dスキャンして設計をスタート。
- パラメトリックデザイン(数値制御の設計)を試みるも、複雑すぎて断念。
- 途中で新しいデザイン技術(サーフェスデザイン)を習得し、より精度の高い靴の形状を作成。
2. 3Dプリントの挑戦
- 作者は自作の3Dプリンターで印刷を試みたが、サイズの制約で別のプリンターを使用。
- 外側の靴(アウターソール)は TPU(柔軟素材)、靴底(インソール)は 柔らかさを調整できる特殊素材 でプリント。
- 靴のフィット感を向上させるために、花材用スポンジに足跡をつけ、3Dスキャンして最適な形状を作成。
- 途中でプリントの失敗が続出し、計画変更を余儀なくされる。
3. Formnextでの耐久テスト
- 完成した靴を接着剤で組み立て、予備の靴を持たずにイベントに挑む。
- 会場内を歩き回り、履き心地や耐久性をテスト。
- 問題点:
- 通気性が悪く、足が蒸れる
- エッジ部分が足に当たり痛みがある
- 長時間の歩行で接着部分が剥がれかける
- 好評な点:
- 見た目は普通のフォーマルシューズに見える
- 他の3Dプリント靴よりもクラシックなデザインで新鮮
4. 今後の課題と改良点
- 全体を一体成形し、接着を不要にする(マルチフィラメントで一括出力が理想)
- 作者は「このアイデアには可能性がある」と考え、改良を続けることを宣言。
- 素材の選定を見直し、通気性や快適性を向上
- フィット感をさらに調整
試行錯誤して完成させる様子が見られるのは面白いですね。現状扱える一般的な素材だけで作るのは色々と課題が多そうですが、今後のバージョンアップに期待したいところです。
Propper Printing のYoutubeリンクも張りけておきますので、その他動画が気になる方はチェックしてみてください。
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