Rod Zillaによる、Godot エンジンで開発されたノードベースのプロシージャルテクスチャ生成ツール「Material Maker 」のバージョン1.0が遂にリリースされました。無料&オープンソースツールです。
Material Maker
Material Makerは、Godot Engineをベースとしたプロシージャルなマテリアルオーサリングと3Dモデルペインティングツールです。マテリアルとブラシは、ノードがテクスチャを作成または変換するグラフとして定義され、Godot、Unity、Unrealのゲームエンジン用にエクスポートすることが可能です。
ほとんどのノードは GLSL シェーダとして定義され、それらを接続すると、Material Maker は(各ノードに対して画像をレンダリングするのではなく)結合されたシェーダを生成します。また、既存のノードを組み合わせたりグループ化したり、あるいは独自のGLSLシェーダを記述することで、新しいノードを作成することも可能です。Material Makerは、Windows、Linux、MacOSで利用可能です。
Macをお使いの場合、インストールには、そのdevlogで説明されている余分な手順が必要です(アプリケーションが署名されていないため)。これらのステップに従ってもまだMaterial Makerを実行できない場合は、遠慮なく私に連絡していただければ、問題の解決をお手伝いします。ソースコードはGitHubで公開されており、オンラインドキュメントもあります。Githubは、バグを報告したり、新しい機能を提案したりする場所でもあります。
2018年7月22日から4年の開発を経て正式バージョンへ!
Material Makerはついに1.0にアップデートされ、多くのバグフィックスと、いくつかの新機能と新しいノードが追加されました。
- MacOSへの移植は署名と公証が行われましたので、すぐにMaterial makerを実行可能
- Godot 3.4.4がベース
- EasySDFノードが3Dプリミティブ、オペレータ、トランスフォームで拡張:複雑なレイマルシェ図形を作成するために使用可能
- 新しい7セグメントディスプレイノード:出力を調整するための多くのパラメータが追加(williamchange氏寄稿)
- 新しいSmooth Mix Workflownode:マテリアル間のスムーズな移行を伴う高さごとのミックスが可能
- Dilateノードの更新:より高い解像度での精度が向上
- 新しいモルフォロジー(Morphology)ノード:マスクの拡張と侵食の操作を提供
- 3つの新しいノイズノード:ホワイトノイズ、クラウドノイズ、ディレクショナルノイズ(Arnklit氏による貢献)
- Make Tileable Squareノード:Make Tileableのより良い代替品となりました(寄稿:Arnklit)
- 新しいSlopeノードは、入力ハイトマップの最も高いエリアから勾配を生成します。
- AlterHSVノード:入力マップを使用して入力の色相、彩度、値を変更するために使用され、アルベドチャンネルに美しいバリエーションを追加可能
- Meshパターンを作成するための新しいノード(提供:Arnklit)
- 法線マップ(Normal Map)ノードの更新:バッファオプションの使用時の精度が改善
- ブレンド(Blend)ノードに新しいAdditiveとAddSubモードが追加(Arnklit氏による貢献)
- Mirrorノードにフリップパラメータが追加:デフォルトの右または下ではなく、入力の左または上部をミラーリングするように
- 新しいパッキング/アンパッキングノード:より良い精度のためにバッファを使用する際に1つ(または2つ)の値を2つ(または4つ)に格納可能(Arnklitとwojtekpilによって寄贈)
- 新しいコメントノード:現在の選択範囲に自動的にサイズ調整するオプションが追加(Contributed by Zhibade)
- リファレンスパネルで、マウスカーソルをドラッグして平均色をスキャンすることができるように
- 新しいペイントプロジェクトを作成する際、Material Makerはモデルがペイント可能かどうかをチェックします(つまり、単一のサーフェスとテクスチャ座標を持っていること)
- 2Dプレビュー(ビュータイプとガイド)およびグラフエディタ(グリッド)パネルの設定が保存されるように
- 2Dおよび3Dプレビューとペイントパネルでジェスチャー(タッチパッド上で2本の指を使ったパンとズーム)がサポート
- 環境設定ダイアログに、翻訳をダウンロードするためのボタンが追加されました。現在、日本語(mekogma氏提供)と中国語(free_king氏提供)が利用可能
- グラフエディタにHTMLカラーのリスト(16進数形式)をペーストすると、新しいColorizeノードが作成され、グラデーションやカラーマップとして使用できるようになりました(Jesse Dubay氏による貢献)
同梱のサンプルをひたすら開いてみる映像
この手のマテリアルオーサリングソフトの中では一番機能が充実していて安定動作するソフトです。
「Material Maker 1.0」はitch.ioのページからダウンロード出来ますので、是非チェックしてみてください。
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