Stability AIによる、画像生成AI「Stable Diffusion」が猛威を振るっております。このAI技術をいろいろな環境で使用できるようになりましたので簡単に紹介したいと思います。
※2022/09/19 – Blenderアドオン「Dream Textures」を追記
コンテンツ
Stable Diffusionとは
Stability AIが発表した画像生成AI「Stable Diffusion」で、モデルはCreative ML OpenRAIL-Mライセンスの下でリリースされており、商用利用も可能なのも特徴です。自分のPCで動作させるのには多くのビデオメモリやGPUパワーが必要とされています。
テキストから画像を生成する「text2img」と、簡単な画像から画像を生成する「img2img」などがあります。
どういった技術で精製されているのかは、こちらのブログをご確認ください。
ブラウザで使う
ブラウザで動作するものは、PCのパワーが不要なのでインターネット接続環境さえあれば使用することが可能です。
Stable Diffusion Demo
とりあえず無料で使いたいという方はまずこちら。テキストから画像を生成できます。サーバーの混み具合によりますが、生成に時間がかかるのでご注意ください。
使い方解説サイト
Diffuse The Rest
同様にこちらはimg2imgを無料で試せるデモページです。
使い方解説サイト
DreamStudio
Stability AI公式が提供するウェブサービス。
わかりやすいインターフェースが用意されております。サインアップ時するとトライアルとして約200回分ほどは無料で生成が可能。それ以降は有料になります。
使い方解説サイト
Memeplex
こちらは日本語対応でお手軽に使えるWebアプリ。Googleアカウントでのログインが必要です。
使い方解説サイト
TrinArt とりんさまアート
AIのべりすとのWEBサービスで、とりんさまがお題に合わせて挿絵を描いてくれるそうです。
スマホアプリで使う
ブラウザで出来るものと違い、アプリでアクセス出来るのでお手軽に使うことができます。
お絵描きばりぐっどくん
LINEにお友達追加するだけで使えるので、かなりお手軽です。日本語でも英語でも入力OK。
1日に生成できる枚数に制限あり
AIピカソ
iOSアプリ上で無料でお手軽に使用することが出来ます。
1日に生成出来る枚数に制限がありますが、広告表示によって超過しても実行可能とのこと。
AIお絵かきアプリ 「AIピカソ」をリリースしました🎉
— Toshiki Tomihira (@tommy19970714) August 31, 2022
文章を入力すると、AIが画像生成してくれるモバイルアプリです!
しかもラフ画を書くと、思った通りの絵や写真をAIが描いてくれます✏️
ぜひ使ってみてくださいー!拡散してもらえると泣きます😭
ダウンロードはこちらhttps://t.co/vmv8KoWnRF pic.twitter.com/YI1GFQET52
過去記事にて紹介済みです
ローカル環境で手軽に使う
ローカル環境構築を手助けしてくれるアプリなども増えてきました。
NMKD Stable Diffusion
個人的におすすめなアプリです。導入もお手軽。Windows+NvidiaGPUをお持ちの方はぜひ
使い方解説サイト
- 無料で画像生成AI「Stable Diffusion」をWindowsに簡単インストールできる「NMKD Stable Diffusion GUI」の使い方まとめ、呪文の設定や画像生成のコツがすぐわかる – GIGAZINE
- NMKD Stable Diffusion GUI 1.3.0 の新機能・導入/更新方法 | 情報の海を泳ぐ
Stable Diffusion GRisk GUI
こちらもローカル動作するアプリ。導入も簡単なのでおすすめ
使い方解説サイト
Artroom Stable Diffusion
クリックしていくだだけでWindows環境にインストール可能とのこと
使い方解説サイト
Blenderで使う
Blenderのツールパネル上で手軽にテクスチャを用意できるようになるアドオン
CEB Stable Diffusion
CEB Studios(Carlos Barreto氏)によるBlenderアドオン
このアドオンはWindowsのみで使用可能です。VRAMが4GB未満のGPUでは動作しない可能性があるとのこと。また、学習モデルは別途ダウンロードする必要があります。
無料ダウンロードコード:8g5x1nh
Dream Textures
Photoshopで使う
Photoshopのパネル上で手軽に画像生成が可能になるプラグイン
The Stable Diffusion Photoshop Plugin
Christian Cantrell氏によるPhotoshopプラグイン
Photoshop上のパネルからプロンプト入力で画像生成が可能。
alpaca
プライベートベータ版を入手するためのユーザー登録が可能となっています。
CLIP STUDIO PAINTで使う
クリスタ用のプラグインも登場しています。
NekoDraw: CLIP STUDIO PAINT Filter Plugin
夏猫氏によるプラグインがオープンソースで公開。
12GB超のメモリ(RAM)と、GeForce RTX 3060以降の8GB以上のVRAMを搭載したGPUが必要とのことです。
クリスタで Stable Diffusion ! text2img 編! pic.twitter.com/r86W8rfSc3
— 夏猫💕 (@6jz) September 3, 2022
寝る前にクリスタで img2img 実装しておいたのでこれだけ置いておきます pic.twitter.com/kdjO34BXMB
— 夏猫💕 (@6jz) September 5, 2022
使い方解説サイト
GIMPで使う
Gimp用プラグインも登場
gimp-stable-diffusion
BlueTurtleAIによるGIMP向けプラグインがGithub上でオープンソース公開されています。
#stablediffusion can now be used in #gimp! Plugin and colab notebook are available at https://t.co/69Vt4UWvXe
— BlueTurtleAI (@BlueTurtleAI) September 12, 2022
Gimp 2.10, backend modified @pharmapsychotic notebook. Pls read thread for more details.@GIMP_Official @StableDiffusion @DigThatData #ai #aiart #aiartcommunity pic.twitter.com/KTpO5QxGTR
Kritaで使う
Krita用プラグインも登場
Stable Diffusion Krita Plugin
Krita向けプラグインがGithub上でオープンソース公開されています。
使い方解説サイト
ローカル環境を本格的に構築して使う
最後に…自分の環境に構築する手も幾つかあります。
先程紹介したツールにも導入フローの一部を簡略化する物も含まれておりますが。
完全に独自に環境構築すれば、色々と派生バージョンを使ったり、改造したり、自由度が広がりるようです。
PCに負荷をかけないようにGoogle Colabなど使う事も出来ます。
やり方は様々で難易度も高めですが、解説サイトや導入フローを簡略化するツールなども多く存在しますのでチェックしてみてください。幾つか有用そうなリンクや派生版をピックアップしておきます。
- Google Colab で はじめる Trinart Stable Diffusion|npaka|note
- 画像生成AI「Stable Diffusion」の実行環境を無料でWindows上に構築できる「Stable Diffusion web UI」の導入方法まとめ – GIGAZINE
- 二次元キャラ特化の「Stable Diffusion」モデルをローカルで使う方法 | くいなゲームズ -KUINA GAMES-
- StableDiffusionGenerator.ipynb – Colaboratory
- 画像生成AI「Stable Diffusion」の18禁セーフティフィルターを解除する方法|au Webポータル経済・ITニュース
- 話題のお絵かき画像生成AI『Stable Diffusion』の体験・インストール方法・プロンプトのコツ・関連情報のまとめ覚書(Win/Mac/Colab) | Activi TV
- GitHub – AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui: Stable Diffusion web UI
- [Stable Diffusion] AIでテキストと画像から新たな画像を生成する [img2img] – TeDokology
モデルで結果が変わる
色々な派生バージョンが生まれていると伝えましたが、こういったAI画像生成技術はどういった素材を学習させるかで結果が変わります。使用するモデルを変更するだけで異なる結果を得ることができるのです。
Stable Diffusion Conceptualizer
このサイトではコミュニティで追加学習されStable Diffusion Concepts Libraryに登録されたStable Diffusionモデルを試すことが出来ます。
解説サイト
こういう素材が欲しい!というときに、ブラウザで検索の旅に出かける前に、まずはAIに生成してもらうのが当たり前な時代になるんだろうなぁ・・。それにしてもここ数ヶ月で一気にアプリが増殖しましたね。
今後も色々なものがでてくると思いますので、情報提供いただけると助かります。
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