2023年3月1日、17 のアルファ版、17 のベータ版、および 6 つのリリース候補版を通じて、3 年以上にわたって開発が進められていた「Godot 4.0」がこの度正式リリースされました。
Godot 4.0
3Dレンダリング
- レンダラー周りの作り直し
- Valkan対応
- リアルタイム グローバル イルミネーション技術 SDFGI (Signed Distance Field Global Illumination)
- GIProbe は、 VoxelGIノードに置き換え
- ライトマップベイクでは GPU を使用してレンダリングを大幅に高速化
- 影の細かい制御
- 自動オクルージョン カリング
- 自動LOD
- SSIL スクリーン スペース サンプリングを使用して、暗い領域と間接照明を強化
- SSAO (スクリーン スペース アンビエント オクルージョン) の実装
- 現実的なライト ユニットを導入
- Direct3D 12レンダラーへの取り組み
- AMD のFidelity FX Super Resolution 1.0 (FSR 1.0)を利用(FSR2.1は将来対応)
2Dレンダリング
- 新しいタイルマップ エディター
- タイルセットとタイルマップのワークフローを統合
- CanvasItem を複雑にブレンドできる Canvas グループがサポート
- Clip Children プロパティ
- 2D 照明と影の改善
シェーダーと VFX
- ボリューメトリック フォグ
- スカイ シェーダー
- デカール機能
- GPUパーティクルのワールドとの相互作用
- シェーダー エディターの改善
- 拡張シェーダー言語
- コンピュートシェーダー対応
アニメーション
- アニメーション エディターはブレンド シェイプ トラックと改善されたベジエ曲線ワークフローをサポート
- 3D アニメーションの内部が見直され、圧縮によりメモリ使用量を削減
- アニメーション ライブラリ
- 新しいアニメーション リターゲット システム
- ブレンディング、トランジション、複雑なアニメーションのサポート
- 新しいトゥイーン アニメーション システム
スクリプティング
- コーディング エクスペリエンスの大幅改善
- C# 10対応
- GDExtension – 実験的
物理エンジン
- 内製物理エンジンGodot Physicsが大幅に復活(Bulletと同等レベルに持っていく目標)
- マルチスレッドとパフォーマンスの最適化
- より良い物理 API
- より高いシミュレーション安定性
UI & テキスト
- 複数ウィンドウのサポート
- UI エディターの改善
- 新しいテキスト レンダリング システム
- 新しいテーマとテーマ エディタ
国際化
- 拡張言語サポート
- より簡単な翻訳ワークフロー
- プロジェクトのシーンとスクリプトから直接、Portable Object Template (または POT) 翻訳ファイルを生成可能に
- 翻訳システムは、コンテキストを認識できるように
エディター & UX
- インポートフローの改善
- 新しいプラグインインターフェース
- etcpak ライブラリと新しいマルチスレッド インポーターでテクスチャのインポート速度が大幅向上
- 実行時にglTF ファイルをインポート可能に
- 新しいエディター機能とウィジェット
- インスペクタ ドックの改善
- シーン ドックの改善:ノードをすばやく検索およびフィルタリングする新しい方法など
- スクリプト エディターの改善:構文の強調表示、フォント合字、複数カーソルのサポートなど
- リソースに識別子がついたのでより簡単なバージョン管理が可能
- 新しいムービー メーカー モード
- 新しいエディタのテーマ
ナビゲーション
- 新しいナビゲーション システム
- 新しいNavigationServer は、完全に動的な環境とオンザフライのナビゲーション メッシュ ベイクをサポート
- ナビゲーションリンク対応
XR
- OpenXR がエンジンのコアに組み込まれた
- 主要な PC ヘッドセットは、Windows および Linux でサポート
- Godot XR ツール
ネットワーキングとマルチプレイヤー
- より安定したネットワーキング システム
- シンプルなマルチプレイヤー開発ワークフロー
オーディオ
- よりクリーンなサウンド
- 新しい組み込みポリフォニー サポート
- ミュージック ループ ポイントとテキスト読み上げ
プラットフォームのサポート
- Android とウェブのサポート
- 複数の CPU アーキテクチャに対する新しいファーストクラスのビルド システム サポートを提供
全面的にアップデートが施されています。すごい量ですよ。
公式の4.0アップデート紹介ブログが分かりやすいので是非チェックしてみてください。
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