Autodeskは「Maya 2025」をリリースしました!多数の新機能追加と多くの改善とバグ修正が含まれています。
※2024/5/28 – 日本語版の紹介動画を追加
Maya 2025新機能ダイジェストムービー
Maya 2025では複雑なデザインを作成するための新機能が導入されました。スマート押し出し機能、新しくなったドープシート エディタ、モーショントレイル エディタの追加など、改善された新しいモデリング ツールやアニメーション ツールにより、クリエイティブな作業の品質と効率が向上します。
Bifrost で、海の波をシミュレートする BOSS と、Bifrost の液体シミュレーションをすばやくメッシュ化する機能を使用することにより、編集作業の生産性が向上します。またLookdevX と Maya-USD の継続的な改善により、コラボレーションを行って作業効率を上げることができます。
What’s New in Autodesk Maya 2025
新しく改良されたモデリング、アニメーション、シミュレーション機能、そして LookdevX や MayaUSD のようなオープンソース テクノロジーがより緊密に統合された Autodesk Maya で、クリエイティブな可能性を最大限に引き出し、コラボレーションを向上させましょう。
新しく改良された機能は以下の通りです:
再設計されたドープシート
デフォーママネージャ
モーション トレイル エディタ
スマート押し出し
ベベルの改良
BOSS(ビフロスト海洋シミュレーションシステム)
リキッドメッシング
LookdevXの機能強化
MayaUSD 0.27
その他
モデリングの新機能
- スマート押し出し(Smart Extrude):強力な押し出し機能
- ベベル ノード:入力エッジを複数の方法でフィルタする機能が追加
- エッジの押し出し(Extrude Edge):新しく作成されたエッジ/フェースの UV を自動的に作成するように
リギングとキャラクタ アニメーションの新機能
- 新しいデフォメーション(Deformation)ウィジェット:アトリビュート エディタ(Attribute Editor)に追加
- ベイク デフォーマ ツール(Bake Deformer tool):ポーズやキーを作成するためのカスタム モーション範囲の使用が新たにサポート
- ジョイントラベルの拡大表示:フォント(Font)プリファレンスでサイズ変更可能
- 新しい proximityWrap 機能:proximityWrap デフォーマを proxNet デフォーマとして使用できるように
- 新しいコンポーネント タグ(Component Tag)エクスプレッション:演算のリストに追加
- 新しい parentMatrix ノード:行列ベースのノードのグループに追加
- 新しいジョイントの方向付けオプション:補助軸の方向を自動設定(Auto orient secondary axis)オプションがジョイントの方向付けオプション(Orient Joint Options)およびジョイント ツール(Joint Tool)設定で使用可能
モーション軌跡の更新
- モーション軌跡エディタ(Motion Trail Editor):モーション軌跡(Motion Trail)に関連する情報がすべて単一の場所に集約
- オブジェクトに複数のモーション軌跡(Motion Trail)を設定可能
- 表示/非表示を切り替えたり、再描画するためのコントロール
- さまざまな描画スタイルとモード: 常に描画(Always draw)、選択時に描画(Draw when selected)、X 線描画と後方/前方(X-Ray Draw and Past/Future)、一定(Constant)、代替フレーム(Alternating Frames)、アンカー トランスフォーム(Anchor Transform)
- モーション軌跡をワールド空間またはカメラ空間に表示するためのスペース スイッチャ
- 作成後にインタラクティブに再配置することが可能なモーション軌跡のピボット
- 名前変更可能な軌跡
- 設定可能なサンプル レート(増分)
- 複数の接線タイプのサポート
- すべてのアトリビュートのカスタマイズ可能なカラー
更新されたドープ シート(Dope Sheet)エディタ
- 大幅に改良され大規模なアニメーション変更を直感的かつ効率的に管理できるように
- グラフ エディタと同様に使いやすく整理されたインタフェース
- 異なるキー セットを視覚的に区別するためにカスタマイズ可能なカラー パレット
- キーフレーム プロパティの新しいビジュアル インジケータ
- キーを操作および移動するための直感的なコントロール
- キーを移動またはスケールする波紋編集機能
- カスタム チャネル セット
- キー値を表示および操作できる新しい精度モード
- 関連する ドープシート(Dope Sheet)ツールとオプションにすばやくアクセスするために修正されたメニュー オプション
- すばやく編集するための直感的なホットキー
グラフ エディタ(Graph Editor)のホットキーの変更
- グラフ エディタ(Graph Editor)のカーブ スカルプト ツールの 2 つのキーボード ショートカットが変更
- 中マウス ボタンでドラッグ:カーブ スカルプト ツールの半径と強さを変更
- [Shift]を使用してスムーズ ツール(Smooth Tool)と他のカーブ スカルプト ツールを切り替え
- グラフ エディタ(Graph Editor) のカーブ スカルプト ツールのホットキー[Shift]+[M]、[Shift]+[B]はカーブ スカルプト ツールから削除
開発者ヘルプ ポータル
- Maya 開発者ヘルプが個別の Web サイト(https://help.autodesk.com/view/MAYADEV/2025/JPN/)として提供
Arnold for Maya 5.4.0
- Maya 2025 には、Arnold 7.3.0.0 Core が導入された MtoA 5.4.0 が付属
- LookDevX MaterialX ノード グラフ エディタのサポートが追加:LookdevX シェーダ ネットワークを Maya ジオメトリに割り当て、MaterialX シェーダ ノードを Arnold シェーダと混合可能に
- プログレッシブ ディザ サンプリング:プログレッシブ レンダリングとアダプティブ レンダリングでディザ サンプルをサポート
- NVIDIA OptiX 8 を使用するように GPU レンダラのオーバーホール:起動時間の大幅な短縮や複数の GPU でのスケーリングの向上など、多くの改善が可能
- ボリュームでのグローバル ライト サンプリング
- 反射の距離シェーダ:距離シェーダが反射などのセカンダリ パスを適切に処理するように
- オーバーレイ イメージャ:レンダリング イメージ上にテキストをプリントして、レンダリングを装飾したりタグ付けしたりできる
- オーバーレイ イメージのエディタが改善:選択したフォントとスタイルでプレビューされるように
- 改善された太いカーブのインターセクタ:Thick モードのカーブは平均で 10 % 速く
- トゥーン ライトグループ AOV:トゥーン シェーダは、aov パラメータにラベルが含まれているライトからの直接光の AOV を出力するように
- その他の機能強化
- USD の機能強化:USD 23.11 への更新、ライト インスタンス、UDSZ ファイルをファイル フォーマットとしてサポートなど
USD for Maya 0.27 プラグイン
- 一括編集: 複数のプリミティブをロード/ロード解除:複数のプリミティブを同時にロードまたはロード解除
- USD オブジェクトに対するユニバーサル マニピュレータ:プリミティブを移動、回転、スケールできるように
- アトリビュート名の読みやすさの改善:チャネル ボックス(Channel Box)のアトリビュート名の視認性向上
- ペイロードのロードのためウェイト カーソル:ウェイト カーソルが表示されるように
- 匿名レイヤでの相対パスのサポート:USD キャッシュ機能は匿名レイヤでの参照に対する相対パスの使用をサポートするように
- ファイル書き出しの既定のプリミティブの設定:USD ファイルを書き出す場合、既定のプリミティブを指定するオプションが追加
- レイヤ エディタの更新: 再ロード オプションの永続的な表示レイヤ エディタが更新。レイヤのコンテキスト メニューに常に再ロード オプションが表示されるように
- Hydra for Maya v0.6.0:ソース コードは、オートデスクの公式 Maya Hydra GitHub コミュニティで入手可能
- 全般的な安定性の向上
LookdevX for Maya 1.3.0 プラグイン
- USD および MaterialX シェーディング グラフのサポート:ネイティブの USD および MaterialX シェーディング グラフを同じ Maya セッションで同時に使用可能
- MaterialX データ構造:MaterialX マテリアルを作成すると、Maya は対応するデータ構造、MaterialX スタックおよび MaterialX ドキュメントを自動的に作成(アウトライナ(Outliner)で表示)
- MaterialX マテリアルを Maya ジオメトリに直接割り当て可能:アウトライナ(Outliner)と LookdevX グラフ エディタ(LookdevX Graph Editor)の両方で、右クリックして MaterialX マテリアルを Maya ジオメトリに割り当て可能
- [タブ]メニューでライブラリ名で識別されたノード:グラフ エディタ(Graph Editor)の[タブ]メニューで、各ノードに読み込み元のライブラリの名前が表示されるように
- 新しいツールバーが導入:選択したマテリアルの表示とクリア、すべてのノードの折りたたみと展開、ソロ化のクリアなど、頻繁に使用するアクションに簡単にアクセス可能
- 操作性の更新: アトリビュートのプロモート/降格:簡単な右クリックで、入力または出力ノードに対するアトリビュートを上下の階層に移動可能
Bifrost 2.9.0.0
- 泡を使用して海洋の波をシミュレートするための新しいノード
- 新しい points_to_liquid_surface コンパウンド:中央にギャップがない正しいメッシュを作成できるように空間適応シミュレーションをサポートし、特定の状況に合わせてカスタマイズ可能
- コンポーネント タグを取るノードでコンポーネント タグの文字列エクスプレッションを取得可能
- ジオメトリ プロパティの補間モードの改善:プロパティ転送が使用されるするすべての場合にサポートされるように
- bake_instance_geometry ノードはプロパティを転送するように
- merge_geometry ノードの法線の処理が改善
- 基本的な計算ノードと論理ノードの多くは、追加のタイプをサポートするために追加のオーバーロードで更新
- 新しい VNN API が追加:グラフ内で選択されたノードを取得、エディタで現在開いているグラフをクエリーなどが可能
Substance 2.5.0
- バージョン 9.0.1 のエンジンを使用する Substance 2.5.0 が含まれる
- GPU を使用しレンダリング速度とパフォーマンスが大幅に向上
- Maya 2025 と互換性のある Qt6 をサポート
- さまざまなバグ修正
ボーナス ツール(Bonus Tools)を追加
- Maya のボーナス ツール(Bonus Tools)が Maya のインストーラに含まれるように
地味ながらも着実なアップデートがなされているようですね。
Mayaの価格や、その他新機能は公式ページをご確認ください!
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