ゲームプログラマーSmekens Robin氏による、リアルタイムの自動車へのダメージのための、様々な技術の研究と実装を行ったとされる論文「Real Time Car Damage」です。 モーフターゲット、スケルタルメッシュ、プロシージャルメッシュ、マテリアルによる頂点変形などのテクニックを使用し、アンリアルエンジン上で構築。それぞれのテクニックの長所と短所を上げておられます。
このプロジェクトはSmekens Robin氏が
DAE(Digital Arts and Entertainment) Howestで7週間かけて制作した卒業作品です。
論文リンク
Microsoft Word – DynamicCarDamage_Paper_SmekensRobin.docx
論文でも挙げられたタイトル「WRECKFEST」や「BEAMNG.DRIVE 」はSoftbodyを使用しておりますが、これらはダメージを受けすぎると非現実的な形になる事を懸念されてます。
結論としては、結果が予想出来るのと実装が簡単なモーフターゲットの使用を推奨されています。トータルバランスが良い感じですね。スケルタルメッシュは大量のボーンを必要とし、更に計算が非常に重くなる懸念があり、プロシージャルメッシュは、時間があれば活用出来そうな道だとか。また、マテリアルによる頂点変形は優れた手法、その結果がオーバーヘッドに見合う価値があるかどうかまでは証明できてないとのこと。その他ガラス割れ表現は、複合的な効果が必要です。
また、クリッピングや物理挙動の不具合などは、潜在的に問題が残ります。これらを完璧に解決させるのは難しそうですね。
コメント