ゲームの技術やグラフィックス解析&レビューなどを配信しているDigital FoundryチャンネルがUE5とUE5.4のパフォーマンス比較動画を公開しています。
Unreal Engine 5.4: Big Performance Improvements, New Features, But What About #StutterStruggle?
アンリアル・エンジン 5 の最新リビジョン 5.4 では、レイトレーシングの改良を含む大幅なパフォーマンス向上と新機能の追加が行われ、その進歩はとどまるところを知りません。Epicは、StutterStruggleにも取り組もうとしていますが、デモソフトでも、同社のUnreal Engine ShowcaseであるFortniteでも、どの程度成功しているのでしょうか?
- パフォーマンスの向上: Unreal Engine 5.4は、以前のバージョンと比較して大幅なパフォーマンス向上を実現。特にCPUリソースの管理方法が改善され、レンダリングの並列化を通じてマルチコアCPUの利用を強化し、CPUに負荷がかかるシナリオでバージョン5.0と比較して最大42%のフレームレート向上を達成しています。
- マルチスレッディングの改善: このアップデートは、エンジンがマルチコアCPUを十分に活用していなかった問題に対処するため、マルチスレッディングを強化しています。これは、動的解像度のスケーリングや複雑なシーンのレンダリングを要求する環境で特に有益です。
- シェーダーのコンパイル問題: パフォーマンスは向上していますが、Unreal Engine 5.4は依然としてシェーダーのコンパイルによるスタッターに苦しんでいます。自動シェーダー事前キャッシングシステムが導入されましたが、ゲームの初回実行時のスタッターを完全には解消できておらず、スムーズなゲームプレイを実現するためには開発者による手動の最適化が依然として必要です。
- 異なるハードウェアへの影響: Unreal Engine 5.4の恩恵は低スペックシステムでより顕著であり、以前はプレイ不可能だったシナリオをよりスムーズな体験に変えています。しかし、最新のハードウェアを搭載した高性能PCでは依然としてパフォーマンスの問題が発生しており、エンジンの最適化がシステム構成によって大きく異なることを示しています。
- 視覚的な改善と安定性の懸念: Unreal Engine 5.4は視覚的な改善と高いフレームレートを提供しますが、高速で動くシーンでは安定したフレームタイムに問題があります。これにより目に見えるスタッタリングが発生し、エンジンの安定性とパフォーマンスの一貫性をさらに向上させる必要があることを強調しています。
こうやって見ると中々最適化が進められているんですね。
Lumenを採用するコンソール向けゲームが今後どれだけ増えていくかも興味深いです。
私が把握してる限りだとフルでLumen使ってるのってRobocopとかでしょうか。こちらもDigital Foundryが解析レビューを行っています。
その他こういった技術情報に興味のある方はDigital FoundryのYoutubeをチェックしてみてください!
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