実在するライトメーカーのIES light profile(照度データ)をライブラリ化した素晴らしいサイト「ies library」が登場しました。
IES light profileとは
照明器具の照度データを格納した測光ファイルです。
照明器具メーカー等がWeb上でも配布していますので、上手く活用すれば現実味の有るライティングを実現出来ます。IESファイルの中身自体はテキストデータなので、任意のテキストエディタで開いて中を除く事が出来ますので、どういったファイルなのか確認してみると良いでしょう。
3ds Max, V-Ray, Mental Ray, Corona Renderer, Maxwell Render, Octane, Blender, Cinema 4D, Unreal Engine, KeyShot といった各種3Dソフトウェア・レンダラー・ゲームエンジンで使用する事が可能です。
ies library
IESファイルは、ランプからの光が部屋にどのように分配されるかを記述します。このデータは多くのメーカーから提供されているため、照明デザイナーは特定の光源が使用されたときにプロジェクトがどのように見えるかを現実的にシミュレートできます。
3Dアーティストもこのデータを使用して、イメージをより現実的に計算します。ただし、製造元は必ずしも視覚的な例を示していないため、試行錯誤を使用して正しいファイルを見つけるのは面倒です。
このため、このページが作成されました。既存のIESコレクションをメーカーのデータで充実させ、最終的には約200,000データに達しました。Pythonを使用してデータを読み取り、コンテンツをMD5としてハッシュし、データを個々の製造元に割り当てました。これにより、重複を排除しました。このプロセスの後、残ったのは「わずか」160’000データのみでした。
その後、Blenderでシーンを作成しました。このシーンでは、光源が壁の前5cm、床の上1mにぶら下がっています。次に、Pythonを使用して、各IESファイルに対してこのシーンを自動的に計算しました。
目標は、プレビューイメージの輝度がほぼ同じになるようにすることでした。したがって、最初にプレビューを計算して最大輝度を測定し、光の強度を調整して、最後に画像を計算する必要がありました。このプロセス中に、暗すぎるデータは除外されます(光度=無限大)
今年後半には、より良い統合とより使いやすいBlenderのプラグインをリリースします。
iesファイルは建築系以外のCGコンテンツにも有用です。
どんどん活用していきましょう!
もしオリジナルのiesファイルを作りたいって方は、過去に紹介した「Real IES」というツールもおすすめですよ。
コメント