Blenderチュートリアルでお馴染みGleb Alexandrov氏による、
無料(0円)で3Dフォトスキャンを行うためのワークフロー紹介動画「Free Photo Scanning Workflow!」が公開!注目です!
Free Photo Scanning Workflow! (VisualSFM and Meshlab)
動画で確認できるフローのざっくり解説+アドバイス
- 0.スキャン対象オブジェクトを用意
ペーパークラフトでミレニアムファルコンを作成し砂に埋めてます。
TIPS:3Dフォトスキャンのコツとしては、撮影対象のオブジェクトに光沢・ツヤ・反射が無い物が理想です。可能なら洗浄できる艶消しスプレー等を使うと良いでしょう。
- 1.オブジェクトの50~200枚の写真を撮影
74枚の写真を撮影 動画ではCanon 650D 18-55レンズを使用。
Quick Tip :複数 画像リサイズのバッチ処理に「picresize.com」というサービス使用すると良いかもよ。
TIPS:写真はすべて同一の露出、陰影がなくなるようにライティング出来れば更に取り込みやすくなります。
- 2.無料ソフトウェアのダウンロード VisualSFM、CMVS-PMVS 、MeshLab
- 3.ソフトウェアのインストール VisualSFM、CMVS-PMVS 、MeshLab
※CMVS-PMVSの該当ファイルをVisualSFMフォルダ内にコピーが必要
- 4.VisualSFMでイメージのマッチ
Open Multiple Imagesから、撮影した写真を全部読みこんで、Compute Missing Matchesを実行しコーヒータイム…
- 5.スパースポイントを再構築
SFM→Reconstruct Sparseでリアルタイムにスパースポイントが構築されます。少々時間がかかります。コーヒータイム…
- 6.高密度のポイントを再構築
SFM→Reconstruct Dense でフォルダを作成後Save。結構時間がかかります。コーヒータイム…お風呂にでも入って待ちましょう。
Quick Tip : この段階中に問題が発生した場合は、ステップ2からのチュートリアルを再確認してください。
計算終了後、View→Dense 3D Pontsで高密度なポイントが確認できます。
- 7.MeshLabでジオメトリの生成
File→Open Project..からnvmファイルを選択。
Show Layer Dialog(Ctrl+L)を表示
Select Vertexesでポイント選択、Delete the current set of selected vertixedで不要なポイントを削除
File→Inport Meshからplyファイルを読み込み
Select Vertexesから不要なポイントを削除
Filter→Pojnt Set→Surface Reconstruction: Poissonを選択
設定:Octree Depth 12,Solver Divide 7,でApplyでメッシュが生成されます。計算中は少しだけブレイクタイム
LayerからPoissonMeshを選んで不要な面を削除
- 8.MeshLabでジオメトリの簡略化
ワイヤーフレーム表示にする
Filter→Remeshing~→Quadric Edge Collapse Decimation
設定:Target number of faces にて70万を指定、Apply
Filter→Cleaning and Repairing→Remove Faces from Non Manifold Edges
- 9.MeshLabでテクスチャの生成
Filter→Texture→Parameterization + Texturing from registered rasters
設定:Texture Size 8192,Texture name を指定しApplyし計算終了後Close
ビューポートのテクスチャを表示
File→Export Mesh As Objフォーマットを選択 Normalのチェックを外し保存
この段階でモデルのスキャンは終了!
- 10~14.Blenderでのシーン構築からレンダーまで
こちらはBlender特化の作業なので、説明は省略します。詳しくは動画をご覧ください。
※設定数値はあくまで本チュートリアルでの一例です。実際に自身のフローに取り込む場合は、適切な数値を探し出す必要があります。
※PC性能によってはポイントの算出等の計算に時間がかかります。
使用している無料ソフト
- VisualSFM – フォトスキャンの為の無料GUIアプリケーションです。
- CMVS-PMVS – VisualSFMに組み込んで使用します。
このソフトウェア(CMVS)は、入力として構造からモーション(SFM)ソフトウェアの出力を受け取り、その後、管理しやすいサイズの画像クラスタのセットに入力画像を分解する。 - MeshLab – 非構造化3Dメッシュの編集のためのオープンソースソフトウェアです。
- Blender – 無料でオープンソースの3D総合アプリケーション
もちろんカメラは必要です。
下記リンクからは、Blenderのプロジェクトファイルがダウンロードできます。
皆も3Dフォトスキャンを始めよう!
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